日本でも入園者数の多いことで知られる東京の観光名所上野動物園の隣には何とも歴史が漂う遊園地があります。
実は70年の歴史に幕を閉じることになったのですが、なぜ上野こども遊園地が閉園することになったのでしょうか。
・上野こども遊園地とは
上野動物園の隣にある上野こども遊園地は1946年に開業し、70年間営業し続けてきました。
関東圏にあるほかの遊園地に比べれば小さな遊園地ですが、子供が楽しめる遊具が多数ありますし、お土産屋さんにクレープ屋さんが周辺に立ち並んでいるため1日いても飽きない場所です。
開園当時子供だった人も、その人が親世代になって生まれた子供たちも、今成長中の子供たちも楽しめる、愛され続けてきた遊園地は建物も古く、上野の歴史の象徴でした。
しかしそんな上野こども遊園地が閉演されることが決まったのです。
・上野こども遊園地が閉園される理由
それは2016年9月1日のこと、ネットにある看板が投稿されました。
内容は閉園のお知らせと書かれたメリーゴーラウンドの前に立てかけられた看板でした。
看板の内容を投稿した人によると、地主の東京都が動物園の魅力を高めるため、正門前広場を整備工事するにあたり上野こども遊園地が支障をきたすということで、営業許可が取り消されたということなのです。
愛され続けてきたことに感謝しながらもやりきれないという気持ちも伝わる看板への反響は非常に大きいものでした。
2009年に立案された上野恩賜公園再生基本計画に盛り込まれた整備工事は今もなお継続中で、2019年ころにはより魅力的な公園として再生させるということです。
遊園地の魅力が分からないなんて、昭和が一つ消えるといった声がネットに投稿されましたが、閉園の決定が覆ることはありません。
親子で遊び続けたという人もいるでしょうし、70年という歴史はそれだけ多くの人を魅了したことでしょう。
確かに歴史が一つ消えるというのは残念なことですが、私たちの記憶から消えることはないのではないでしょうか。
Photo by Meghan E. Patterson