クリスマスで思いつくものと言うとサンタクロースや靴下と答える方もいると思いますが、そもそもサンタクロースはある司教がモデルとされています。
このお話をするときに覚えておきたいのが聖ニコラスと貧しいある家庭の話です。
聖ニコラスはその生涯においてたくさんの愛情をたくさんの人々に注いだことで知られており、死後もなお尊敬の対象として知られています。
そんな聖ニコラスがクリスマスにかかわった1つが3人の娘を持つ貧しい家庭です。
長女は結婚をしたくてもお金がないため売春婦にならなければならないとあきらめていました。
聖ニコラスはその話を知り、ある夜、煙突から家の中にお金を投げ入れたのです。
このおかねがあったおかげで長女は身を売ることをせず、結婚することができたのです。
そして次女の時も同じように聖ニコラスが煙突から投げ入れたお金のおかげで結婚することができ、2人目もということは3に目の時もと思った両親が、お礼を言うために家の外を見張っていました。
そしてお金を入れようと聖ニコラスを見つけ、お礼をしたのですが、聖ニコラスは秘密にするよう頼みました。
そこで広まったのが、煙突からその時ほしいものを投げ入れてくれるサンタクロースのお話だったのです。
ところでどうしてクリスマスプレゼントが靴下に入っているのか、実はこれも聖ニコラスの話に由来します。
実は聖ニコラスが投げ入れたお金は床に落ちたのではなく、干していた靴下に入ったというのです。
これがクリスマスプレゼントを靴下に入れることになった由来です。
聖ニコラスはいいことをしても自分がしたということを言ったり、見返りを求めるべきではないというキリスト教の教えにのっとり、貧しい両親に自分がしたことを内緒にするよう頼みました。
この教えがサンタクロースは子供たちが寝ている間にやってくるという秘密の存在になった由来でもあるのです。
クリスマスは特別な日ですが、こうした由来を聞くとまた感慨深いものがあるでしょう。
photo by Karen Sheets de Gracia