出産後には太ると言いますが、基本的に全体が太るというのではなく、特定部位に贅肉が付きやすくなります。
その部位の中でも、もっとも贅肉が付きやすいのはお腹周りです。
これは骨盤のゆがみが大きく関係していて、出産をすることで骨盤が開いてゆるみ、筋肉などがたるんでお腹の脂肪が燃焼されにくくなるからです。
それに産後も赤ちゃんに栄養を与え続けなくてはいけないので、体はまだまだ脂肪を蓄えやすくなっています。
そのため、特に食べ過ぎていなくても脂肪が一番付きやすいお腹に贅肉がついてしまうのですね。
そして、この状態をさらに助長してしまうのが産後のファッションです。
母乳育児の場合だと、体にフィットした洋服ではなくゆとりのあるものを着ることが多くなります。
ゆったりとしたトップスばかりを着ていると、お腹周りの緊張感がなくなってしまうため、余計に贅肉がつきやすくなってしまうのです。
また、骨盤がゆがんでいると体全体がゆがんでしまうためにボディラインが崩れます。
それが一番顕著に出るのが腰周りで、筋肉への負荷が均等にかけられなくなるので、腰周りにも贅肉が付きやすくなります。
つまり、お腹と腰に贅肉がついてしまうため、出産後はデコルテラインや足は太らないのに、お腹周りにだけ贅肉がつく洋梨体型になってしまうことが多いのですね。
今まではお腹周りに脂肪が付いていなかったとしても、出産後に洋梨体型になってしまったという場合は、骨盤のゆがみを直す必要があります。
もちろん食事制限や運動も大事なのですが、骨盤がゆがんだままだと内臓が胃下垂のように落ちてしまっているため、あまり効果がありません。
摂取カロリーを減らしたり、消費カロリーを増やすのは骨盤を引き締めて正しい位置に戻してからの方が効果が高いでしょう。
ただ、いずれにしてもこの体型になってしまったら、出来るだけ早く対策を始めなくてはいけません。
洋梨体型が長引くと、特に腰などは贅肉を落とすのが大変なので、そのままの体型になってしまいますから、無理をしない程度に骨盤ダイエットを始めるのがおすすめです。
Photo by Kyle James