親のDNAは、当然ですが子供に遺伝するので、顔やスタイル、行動や性格が似ていることがありますし、運動神経というのもある程度は遺伝します。
ただし、運動神経はまるまる遺伝するということはないので、それで決まってしまうということはありません。
確かにアスリートの子供は運動神経がよかったりしますが、これはただ単に小さい頃から運動をさせているからとも言えます。
例えば金メダルを取った人のすべての両親がみんな金メダルを取っているか、といったらそんなことはありませんよね。
逆に、両親は特に運動神経に優れているわけじゃないけど、子供はオリンピックに出るぐらいの実力を持っている、ということの方が多いのです。
つまり子供の運動神経は、親の遺伝で決まるわけではなく、小さい頃にどれぐらい体を動かしてあげられているか、いろんな体験をさせてあげられているかで決まるのです。
子供の運動神経が鈍かった場合、自分の運動神経がないせいだと思ってしまうご両親も多いようです。
ですが、こういったご両親は、無意識のうちに子供に遊びを制限してしまっているのかもしれません。
高いところに登ろうとしたら「危ないからやめなさい」と止めてしまったり、思い切り走り回れるところでも他の子供とぶつからないように範囲を限定しまったりというようなことがあるのではないでしょうか。
もちろん子供を危ないめに合わせたくないというのは親の愛でしょう。
ただ遊具などで遊ぶ場合は多少の危険はつきものですし、障害物をよけたり転んだりしないようにするという反射神経が発達しないので、制限のしすぎにも注意したいですね。
Photo (c) Visit St. Pete/Clearwater