子どもの運動神経の良い悪いが決められるなら、良いほうが良いと思うでしょう。
では小さい頃から運動をしている子どもは運動神経も良くなり、逆にスポーツをしていない子どもは運動神経が悪くなるのでしょうか。
答えを言えばYesになりますが、実は子どもの運動神経の発達というのは2歳から始まり、5歳までに8割が出来上がってしまうのです。
そして完全に出来上がるのが10歳から12歳とされているため、運動神経を鍛えるには幼児期の運動、スポーツが重要になります。
スポーツや運動をするとどんなことが起こるかというと、筋肉がつき、体がたくましくなる、姿勢が正しくなると言うことがあります。運動することでコルセットの役割を果たす筋肉がつき、食欲増進や目覚めのよさ、寝つきのよさなどにつながるのですが、運動することは成長ホルモンの分泌にもつながりますし、骨も成長します。
すると自然としなやかな筋肉が身につき、バランスを取る、コントロールする、早く走るといった運動神経も発達していくのです。
ところが2~6歳のときに何もスポーツや運動をしていないと、筋肉は発達せず、猫背になったり、集中力を欠いたりしてしまい、後からどうにか取り戻そうとしても取り戻せなくなってしまいます。
子どもは生まれたばかりの頃は自分で寝返りを打つこともできませんし、座ることもできません。
それが筋肉が発達し、寝返りを打ち、すわり、はいはいをし、立って歩くようになります。
この成長が急速に発達するのが2歳であり、走る、ジャンプする、階段を一人で上り下りする、ボールを投げると言ったことができるようになります。
ですから2~6歳の時期の運動神経の発達には、スポーツが欠かせないのです。
Photo by Kyle and Kelly Adams