小さいころから動物と接していると、心のやさしい子供に育ってくれそうですよね。
でも子供の中には、生まれつき物おじせず動物が大好きな子供と、繊細で動物を怖がってしまう子供がいるので、簡単にはいかないかもしれません。
しかし多くの場合は、小さいころから動物と接していると、動物好きになったり、いろいろな面で精神的にもいい影響があると考えられています。
兄弟のように遊びながら育ったり、寿命などから可愛がっていた動物との別れを経験することもあるでしょう。
人間以外の動物と接する中で、小さな動物の成長や生命の尊さ、優しさなど、とても大切なことを自然と学んでいくことができるのです。
さらに動物に備わった本能的な攻撃性、付き合い方などを学ぶことができますね。
また一説によると、乳幼児期から接している動物に対してはアレルギーになりにくいという専門家もいますが、意見が分かれるかもしれません。
このような学びや喜びは、テレビや図鑑、絵本などでは学ぶことが出来ないものです。
毎日の生活や実体験の中で、はじめて身体の感覚として学ぶことができる、とても貴重なものです。
とはいえ実際に、「子供が喜ぶから」「飼いたがっているから」と、ペットを飼い始めることは、容易なことではないことも知っておきましょう。
最初のうちは喜んでペットを可愛がっていても、その気持ちが持続しづらいのが子供です。
動物と一緒の暮らしをさせてあげる場合には、その動物のお世話は親の責任で行わないといけないことも覚悟しましょう。
もちろん子供がお世話をする時期もあるでしょうが、放ったらかしの時期もあるでしょう。
その場合も、子供にきちんと声をかけ続け、フォローし、親がペットのお世話をしっかり続ける必要があります。動物との暮らしを楽しみ、生き物を飼うことの大変さを体験させ、場合によっては老衰や病気などで死んでいく、その過程を子供に見せることが子供にとっての大きな学びとなるでしょう。
Photo by Joel Telling