出産に入院する時には、いろいろなものを用意しておかなければならないのです。
まず入院手続きには母子健康手帳や健康保険証、診察券、印鑑といったものが必要となるので、これらはわかりやすい場所に置いておくか、ママが持ち歩くようにしておくとよいでしょう。
予定日がずっと先でも、急に産気づいて早産となる可能性もあるので、早めの8か月になったら出産準備のため、用意するもののチェックリストを作っておくことをおすすめします。切迫早産で入院となることも考慮して、余裕をもって買い物に行っておきましょう。
衣類に関しても授乳ができる前開きのパジャマやカーディガン、肌着や下着は勿論ですが、授乳用のブラジャー、産褥ショーツや腹帯、生理用ナプキンなどが必要となります。
スリッパなど足元の小物の用意もあると思いますが、滑らないものを選ぶことが重要とされ、同時に足を冷やさないためにもソックスを用意しておくとよいでしょう。
また、小物もティッシュペーパーやタオルのほかに、ガーゼハンカチを用意しておくと、赤ちゃんの授乳のときに便利なのでおすすめです。
シャンプー・洗顔料・歯ブラシなどの洗面用具や基礎化粧品、コップなどの食器なども、使いやすいものを用意しておくと、出産と赤ちゃんのお世話でクタクタになりがちな入院中の生活が、少しでも快適になります。
上記のパジャマやタオル、食器などは、病院によっては全て揃っていて、用意が不要な場合もあります。最近はアメニティが充実して手ぶらで入院できるような病院も増えてきています。
産褥パッドやナプキン類は、足りなくなったら病院で販売してくれるので、これも確認しておくとよいでしょう。
また、小さな置時計を持っておけば、陣痛の間隔を計ったり、産後は授乳のタイミングを枕元で見ることができるので、ぜひ入院準備のカバンに入れておきましょう。
お産の時に、陣痛ではあはあと口で呼吸をしてしまい、口の中がカラカラに乾いてしまうのもよくあることです。曲がるストローなどを用意し、分娩台の上でも付き添いの人に水分を飲ませてもらえるようにしておきましょう。最近はペットボトルにつけられるフタ付きのストローも人気で、これはドラッグストアにも売っています。
産後のおしりをかばうためのドーナツクッションや授乳クッションは、病院にあることが多いので、持っていかなくても大丈夫でしょう。
携帯電話やカメラ、ビデオカメラ、さらにその充電器も忘れずに。生まれた直後、1日後、…と貴重な時期の赤ちゃんの写真や動画をたくさん撮りたくなるものです。
また、万一携帯電話が使用できない場合に備えて、テレホンカードか小銭を用意しておくと、親族や友人に出産の報告や、退院の相談など行うことができて便利です。
さらに、入院中に義父母や友達などが面会に来る可能性があるなら、簡単なメイク道具を用意しておくとよいかもしれません。面会の際に、ベビーと一緒にママの写真を撮られる機会も多いので、パウダーと眉毛だけでもメイクしておくと後悔せずに済みます。
ママ自身が使うもののほか、生まれてくる赤ちゃんのアイテムも必要です。
おむつ、おしり拭き、ミルク、哺乳瓶、母乳パッド、産褥パッドなどは病院でサンプルが用意されていることが多いので、入院前に病院に問い合わせて確認しておきましょう。
赤ちゃんは、入院中は病院で用意した産着を着ていることが多いですが、退院する時に自分の服に着替えるので、退院用のベビー服と下着とおくるみを揃えておきましょう。
生まれてすぐでも爪が伸びていることが多いので、ベビー用爪切りも忘れずに。
Photo by Richard Leeming