赤ちゃんが生まれてから、最初にプレゼントされるのが、名前ですね。
一生使い続ける大切な名前だから、とびっきりいいものを考えてあげたい、と気合いが入るものです。どんなことに気をつければいいでしょうか?
●苗字とのバランスを考える
まずは音のバランスです。
フルネールの中に同じ文字ばかり多く含まれたり、苗字と名前を続けて呼ぶと発音しづらい、おかしな意味の熟語になってしまう、などの場合、気に行った名前でも考え直す必要がありますね。
字画を気にする人は、姓名判断の本やサイトがたくさんありますから、希望の名前を調べてみるといいでしょう。ただし、結婚すると苗字が変わり、総合画数も変わってしまいます。また、同じ名前でも、占うサイトによって「大吉」「凶」と判定が分かれるケースも多いですから、あまり神経質になる必要もないでしょう。
最近は少子化の影響で、男性が婿養子になって苗字が変わるケースも増えています。
●生まれる前に考えておく
「赤ちゃんの顔を見てから名前を決めたい」という人もいるでしょう。
ですが、出産にはリスクがつきもので、予期せぬ早産になって、顔を見る間もなく、赤ちゃんが緊急入院になってしまうケースがあります。
その場合、赤ちゃんの保険証を急いで作らなければならず、あれこれ考える間もなく、名前を役所に提出しなければいけなくなります。
ですので、妊娠後期になったら、名前の候補を考えておいた方が無難でしょう。
また、念のため、男女両方の名前を考えておくのもおすすめです。
最近のエコーは精度が高く、生まれる前から性別がはっきり判明していることが多いのですが、まれに正しく性別を診断できないことがあるからです。
●電話で説明できるか?
手続きなどで、口頭で名前の漢字を説明しなければいけない時を想像しましょう。
あまり凝った字をつかって、誤解を招いたり、説明に手間取るような場合、子供自身がずっと不便な思いをします。
また、小児科医の話で話題になりましたが、あまりに読みにくい当て字だと、医療現場で患者を取り違えるリスクもあるようです。
いわゆるキラキラネームで苦労した子供が、大人になってから、家庭裁判所で名前を変更するケースが増えているようです。名付けした親自身が「出産ハイで、へんな名前をつけてしまった」と後悔するケースもあるのだとか。
「夕方の混んだスーパーで、自分の子供の名前を大声で連呼できるかどうか」
名付けの前に想像してみましょう。
一生の宝となる、いい名前をつけてあげたいですね。
Photo by Dean Wissing