子供のおむつをはずすには、最初に子供がきちんとトイレトレーニングができるような段階に入っているのかをチェックすることが、準備の一番のポイントになると考えられます。
<これが全部できたら、トイレトレーニングをスタート!>
●ひとりで歩いて、トイレに座れるようになる
●おしっこがしたいという気持ちが言葉や態度で伝えられる
●おしっこの間隔が2時間から3時間以上開いている
さらに可能なら、自分でズボンやパンツの着脱ができるようになっているとよいですね。
上記ができてないのにトレーニングを始めると、トレーニング期間がだらだらと長引いてしまうと言われています。
昔は布おむつを洗濯することが大変な手間だったので、とにかく早くおむつをやめるよう、歩けない乳児でもおまるに座らせて、おむつをはずしていました。おむつがはずれたばかりの子は、便意を我慢できないので、外出中に突然もよおした時は、道のはじっこでおしりを出しておしっこをさせている場面も多かったのでないでしょうか。
パンツでのおもらしや、おねしょは日常茶飯事でした。また、おむつをはずしても、パンツの上げ下しや、紙で拭くことも、一人ではできないのが一般的でした。40年前はそんなやり方で、多くの家庭が1~2歳でおむつをはずしていたと考えられます。
最近は、トレーニングのスタートが遅い傾向にあるようです。
紙おむつの品質も良く、はずれるのが遅くてもママの手間はあまり変わりません。強引に早くおむつをはずして、子供が家の中で垂れ流しをするデメリットの方が大きいといえます。
また、トイレトレーニングというものの考え方も変わってきました。
子供が自分でおしっこの意思表示をして、トイレまで行って、パンツをおろして、用をたし、おしりを拭いて、パンツをあげて、水を流して、手を洗う、とここまで全部できるようになる状態をトイレトレーニングとする意識が主流のようです。
また昔より外出や習い事をする親子が多くなり、外で排便をさせてもよい環境ではなくなりました。せっかく家でおむつを卒業させても、外出先のトイレでうまくいかず、お出かけや習い事の時だけおむつにしたら子供が混乱してしまった、という例もあります。
最近のトイレトレーニングの完了時期は平均で3歳前後と言われています。
なのに、ママの親=おばあちゃん世代に「私が子育てしてた時は1歳にはおむつをはずしてたわ、遅いんじゃないの?」などと言われることもあるでしょう。気にせず、焦らず、ゆっくりはずすメリットを教えてあげましょう。
ママの気持ちが焦ると、子供に伝わって、かえって長引いてしまいます。
もちろん子供の準備が整えば早く始めても構いませんが、ママはゆったり気長にかまえて、トイレトレーニングの悲喜こもごもを楽しみたいものです。
Photo by Donnie Ray Jones