子どもは親が片付けをする時の様子を見ていると言われており、親が楽しそうに片付けをしていれば、自然と片付けを楽しいものだと認識するようになるとされています。
また、部屋やものがきれいになることに親が喜んでいると、子どもも進んで片付けをするようになるので、そのタイミングでほめてあげれば片付けが上手な子どもになるでしょう。
しかし、近年では片付けができない親が増えてきているという問題があり、子どもの片付けにも影響を与えていると考えられています。
片付けができないということは、一見すると怠慢だというイメージがありますが、それだけではなく発達障害の可能性もあるため注意が必要です。
これは親の側に発達障害があるということで、片付けをしないのではなくできないという状態を指しています。
ゴミがどんどん増えてしまったり、片付けようと思っていても違うことに気を取られてまったく進まないといったことが出てきてしまうという特徴を持っているADHDやADDと呼ばれる脳の障害の可能性があります。
このような場合、片付けができないことは親自身の性格によるものではないので、まずは治療をし、子どもが片付けを上手にできるような環境づくりを一緒に目指していけるように考えていくことが必要になると思われます。
また、親ではなく子どもにこの障害が起きている場合も考えられるので、中学生や高校生、大学生の子どもがどうしても片付けられないという時などには、病院で相談してみることも検討してみましょう。
Photo by Alan Cleaver