ニコニコと笑うだけだった我が子も少しずつ言葉を覚え、いつの間にか可愛いおしゃべりが増えてきます。
おしゃべりが増えてきた子どもは、知恵もついてくるので、周りの人たちにかわいい嘘もつくようになってきます。
罪のないかわいい嘘ですが、やはり園などの集団生活も始まるので止めさせたいと悩むところです。
子どものつくかわいい嘘にはどのように付き合えばいいのでしょう。
●かわいい子どもの嘘には、決して怒らないで!
嘘をつくのはいけないことですが、言葉を覚えたばかりの小さな子どもがつく「かわいい嘘」は、頭ごなしに起こらないでください。
小学校に上がってからつく嘘と、幼児や小さな子どもがつく嘘には、本質的な違いがあります。
小さな子どもがつく嘘は、願望や妄想の現れなので、真剣に怒るような内容でもないのです。
頭の中で時系列を区別することができず、「やりたい」ことを「やった」と言ってしまう。
気持ちを口にしているうちに、想像がリアルに膨らんで、「うちにライオンがいるんだよ」「ママが○○してた」とか、ありもしないことを、あたかも本当のことのように話してしまう。
誰かのマネをして、好物なのに「これ嫌い」と言ってしまう。
どれもおしゃべりが上達するころの微笑ましい嘘であり、言葉や想像力が発達した証拠でもあるのです。
しかし、そんな想像話を、ママに「それは嘘でしょ」怒られると、嘘じゃない!とムキになってしまったり、怒られるのを回避するために、さらに嘘を重ねることにもなります。
どうしても気になるようなら、「本当はきっと○○だよね」「ママは嘘をつかれて悲しいな」と、ママの気持ちを伝えるようにしましょう。
●共感して、笑って付き合って!
子どもがつく嘘は、「○○だったらいいのに!」という願望の現れであることがほとんどです。
もしも、持っていないのに「このおもちゃもってる!」などと話したら、「このおもちゃが欲しかったのね」と思ってあげてください。
自分の気持ちを正直に話してもママは怒らない、分ってくれる、ということを覚えれば、嘘をつくことなく素直に話してくれるようになります。
また、子どもの嘘のほとんどはママにはバレバレですから、笑って付き合ってあげるようにしましょう。
「おばけがやってきて食べてしまったの!」などと言ったら、「そんな嘘はお見通しよ!」などと言わないで、最期までその嘘の話に付き合ってあげてください。
そのうち、嘘がばれていることにも気づくようになり、おばけのせいにしないで素直に謝ってくれるようになります。
Photo by kristin klein