今は専業ママでも、独身時代や子どもを産むまでは仕事をバリバリこなすキャリアウーマンだった、というママもいるでしょう。
近年は女性の管理職も多くなっていますから、会社では責任のある立場で働いていたという方もいるかもしれませんね。
そんなキャリアウーマンが、すっぱりと仕事を辞めて専業ママになると、普通の人とは違う悩みを持ってしまうことがあるようです。
●「やるからには、しっかりやりたい」
キャリアウーマンだった方は、つい完璧を求めてしまったり、一つの成果を上げるということを求めたりするのが、性格的な習慣になってしまっている方が多いと言われています。
もちろんこれは仕事をする上ではとても大事なことですし、必要なことでもあるのです。
子育てでも、主婦としてなるべく妥協せずにやりたい、と感じ、子どもの習い事もしっかりサポートして、成果を出すためのフォローをし、お弁当も子どもが残さず食べられるよう、華やかな美味しいものを毎日手作りしたり、工夫をします。
彼女たちの能力の高さが、そのまま、家事や育児でも発揮されるのです。
●予定通りに進まないジレンマ
しかし子育てというのは、仕事と違って、スケジュール通りにはいかないものです。
育児書に書いてあることを実践しても、子どもは一人ひとり個性が違うので、求める結果が出ないこともあります。
そんな時、自分が思い描いた結果、つまりスムーズに子育てができないと、努力が足りなかったのか、何の能力が低かったのか、今度はこんな工夫をすべきか、など、原因を追求して、改善しようと頑張ってしまう傾向があるようです。
その真面目な取り組みが、家族みんなをいい方向に導いてくれることも多いのですが、時には、自分を追い詰めてしまって、自己嫌悪になったり、突然子育てに自信を無くしてしまったりすることがあるとも言われています。
ですが、子育てというのは思い通りにいかないことが当たり前ですし、すぐに結果が出るものでもありません。
確かに成長の度合いや人間性というのはママの子育てのやり方が大きく関わってきますが、基本的には成功も失敗もないので、すべてを自分の責任として感じる必要はないのです。
●家庭を選んだ自分に誇りをもって、楽しもう
それより仕事ではなく子どもを優先した自分に自信をもって、予想外のことが起こる子育てを、時には面白がって、楽しんでいきましょう。
Photo by Kelly Sue DeConnick