働いている人からすると、1日家にいて時間の拘束もない専業ママは、家事も育児も余裕を持ってこなせるように思えてしまいます。
ですが、自分1人だけならたっぷりと時間に余裕がありますが、そこに子育てが加わると、意外に忙しいものですよね。
仕事はスケジュールがある程度決まっているので、忙しいとは言っても、時間に沿ってこなしていくことができますし、終業時間がくれば終わりです。
しかし、育児というのは24時間体制です。
子どもが小さいうちはもちろん、ある程度成長して幼稚園や保育園に通うようになっても、夜中にぐずったり体調を崩したりすることはありますから、寝たからといってまるごと安心できません。
特に専業ママは、1日中、自分1人で子どもを見ているケースが多いでしょう。
昼間でもいつ何があるか分からないので、子どもが自分で自分のことをできるようになるまではすべての時間が子ども優先ですし、もちろん家事もこなさなくてはいけません。
家事だけに集中できるなら、予定通りに終わることができますが、不確定なペースでママを求めてくる子どもの相手をしながら、家事を進めるのは、手順のコツやエネルギーが必要です。子どもが体調不良などでぐずったりする日は、予定どおりに家事が進まないこともしばしばでしょう。
そんな毎日が続いていると、当然自分の時間というのがほとんど持てなくなります。
ゆっくりお買い物をしたり、ちょっとカフェでお茶をしたり、好きな映画を観たりなんてことも簡単には出来ないのですから、そんな時に専業ママの忙しさを感じる方が多いようです。
ですが、どんなに忙しい毎日を送っていても、子どもと密度の濃い時間を持てるのは大きくなるまでのほんの数年だけです。
ですので、忙しいと思う瞬間があっても、自分の時間がなくてノイローゼになるほどストレスに感じることがあっても、子育てに専念できて、子どもの貴重な幼少時代をたっぷり一緒に過ごせる専業ママで幸せという方も多いのですね。
Photo by Loren Kerns