最近、子連れで電車に乗るとベビーカーが邪魔、泣き声がうるさい、などの意見があったり、子どもの声が騒音になるからと保育園の建設反対があったり。子育て世代には厳しい情報が多いようです。
少子高齢化で子育て世代が少数派になったこと、子連れであちこち出かけるファミリーが増えた影響もあるかもしれません。
●子どもの声は騒音か?
Jタウン研究所の調査でも、下記のような結果が出ています。
この結果に対し、DIAMOND on line に掲載された記事が話題となっていますのでご紹介します。
<子どもの泣き声にイラつく人こそ、マナー違反ではないか? 一部抜粋>
世の中は、イライラすることで溢れている。しかし、最近になってその社会的な“沸点”があまりにも低くなっているように思えてならない。
子どもの声が騒音であると感じる人も多いようだ。Jタウン研究所の調査によると、子どもの声を騒音だと思う人は、58.8%にも及んでいる。東京に限って言えば、66%。秋田県では、85.7%もの人が、子どもの声をうるさい騒音だと感じているというから驚きである。
特に、電車や新幹線の中で泣く子どもに対して、世間から冷たい目が向けられている。ベビーカーを引いて移動する母親(父親も)にさえも、クレームを言う人が多いのだという。こうした問題はインターネット上やワイドショーなどでも度々取り上げられ、大きな議論を呼んできた。なぜ、こんなにも日本は不寛容な社会になってしまったのだろうか。
筆者は、子どもの泣き声やベビーカーを引く母親のことを迷惑だとは、まったく思ったことがない。だって、仕方がないではないか。子どもは泣くし、お母さんだって移動はする。子どもを持つ人は、家にずっと閉じこもっていろとでも言うのか。
<中略>
もちろん、子どもが泣き叫んでも無視してお喋りをしているような母親もいるだろう。しかし、それはマナーの問題だ。分煙を守らず路上喫煙する人と、ただの愛煙家を分けて考えなければいけないことと同じである。子どもの泣き声自体は“悪”ではないのだ。
<中略>
筆者は、マナー違反を放置すればいいと言っているわけではない。問題は、ネガティブな気持ちは人に伝播するということだ。「ネガティブな気持ちを伝播させる」というマナー違反をおかしていることに、なぜ気づいてくれないのか。筆者は、率直にそう感じるのである。
<引用ここまで>
●インターネット上での反響
この記事を受けて、インターネット上では、様々な声が寄せられています。
「確かに最近、殺伐としてる。みんな昔は赤ちゃんだったし、外で泣いたこともあるんだから、もう少し理解してほしい」
「うるさいと感じるのは勝手でしょ」
「赤ちゃんは泣くものだから、必死であやす母親を悪く思わないが、泣くのは当たり前と放置してる母親はイラつく」
「赤ちゃんの声より、バイクや車のマフラーを外して騒音立てる人の方が迷惑。お年寄りはそういう人には文句を言わず、弱者の母親ばかり非難するのが気になる」
「一部の態度が悪い母親のせいで、気を使って子育てしている母親まで悪く言われてしまう」
このような温かい意見をありがたく受け止めつつも、もし公共の場で子どもが泣いたり騒いだりしてしまったら、親の姿勢を見られることも多いので、なるべくきちんと対応するよう心がけていきたいですね。
<出典>
DIAMOND on line
Photo by Nate Grigg