最近著名人が育休を取るということが増えていますが、実際のところのパパたちの育休取得率はまだまだとても低いのが現状です。
今問題となっているのが産後クライシスというもので、産後危機、産後崩壊などを意味します。
具体的に言うと、出産から2年以内に夫婦間の愛情がなくなり、離婚へ発展する、夫婦間のコミュニケーションがなくなるというものです。この要因に、パパの育児参加やママへの理解が足りないという問題があります。
この問題の多くはパパが育休によって解消されると予想されます。
実際に育休を取得したパパの話を見てみると、産後のママは大変だということを実感したといいます。
出産で体力を消耗すれば完全に回復するには1~2ヶ月かかりますし、赤ちゃんは1~3時間おきに授乳が必要、さらに家事をするとなれば本当にすごいということを感じ、周囲の夫婦からのヒアリングでも、夫のサポートが万全ではないことが分かったといいます。
そこで男性は産褥期の家事をすべて引き受けることを決め、料理教室に通うなどサポート体制を整えて行ったそうです。
加えて赤ちゃんのお世話で爪切りや沐浴などできることはできるだけ手伝ったといいます。
育休を取り、交互に眠り、赤ちゃんのお世話をすること、さらに夫婦の会話を大切にすることでお互いの精神状態が安定したと言います。
しかし男性が育休をとるためには回りの理解も必要ですし、サポート体制も整っていなければなりません。
育休を経験したパパたちは
「赤ちゃんはあっという間に大きくなる。
初めての寝がえりや立っちなど、大切な成長の瞬間に立ち会えるのは育休をとったからこそ得られる喜び。
育休中に子育ての大変さを身をもって体験できたし、主婦の人たちの目線が理解でき、復帰後の仕事でも役に立った。夫婦の絆も深まったと感じる。
もしパパの会社に、時短勤務や在宅で仕事を処理することができるような体制があるなら、どんどん利用したほうがいい」と語っています。
育休を取るパパが増えれば、さらに男性の育休が取りやすい世の中に変わっていきます。
夫婦だけで子育てしないといけない核家族や、2人目3人目が生まれてママの体が1つでは足りないような家庭なら、パパの助けが不可欠です。
育休が難しい場合、時短勤務や定時帰りなどで、早く帰宅してくれるだけでもママの負担は変わります。
まだまだ浸透していない男性の育休や時短勤務ですが、可能な限り検討してみてはいかがでしょうか。
Photo by U.S. Army