意外に思うかもしれませんが、子育てはビジネスに共通する部分も多いのを知っていますか?
パパでもママでも、育児休暇をとった後に仕事復帰した人は、育休前よりも仕事の効率がアップするという例が多いそうです。
子育てをしながら仕事に復帰する場合は、子どもを保育園に預ける事になりますが、お迎え時間は決まっているので仕事があっても迎えに行かなくてはいけません。
そのため必然的に、時間配分を考えて仕事をする習慣がつき、仕事効率がアップするのです。
もしお迎えをママに任せきりのパパがいるなら、時々でもママに変わってパパが保育園に迎えに行く日を作れば、パパもお迎えの時間に合わせて時間配分を考えるので、仕事の効率がアップするかもしれません。
これはある自閉症の娘さんを持つパパの経験談ですが、自閉症という障害を持つ娘と向き合うには、相当の努力が必要だったといいます。
1人の育児が部下10人分のマネージメントに相当すると実感したそうですが、この経験から父親としての自覚が芽生え、子育てを楽しめるようになったといいます。
男性は自分のお腹を痛めない分、なかなか父親の自覚が持てずにいます。
どんなに仕事できる人でも、子育てになると何もできないものです。逆に育児経験が仕事に活かされる場面も増えて効率やスキルも上がっていきます。
子どもは未熟で、自分の思った通りにいかないものです。
その子どもを育てることは「部下をまとめて仕事を進める」のと同じ技術が必要になるのです。
例えばこんな感じです。
・複雑なことを、シンプルな言葉で、わかりやすく伝える=「情報伝達能力」
・子どもが上手にできたら大げさに褒める=「部下のモチベーションアップ」
・出発時間までに子どもの支度をさせながら家事を進める…など、同時に複数のことを手掛ける=「タスクの同時進行、スケジュール管理」
・子どもの突飛な行動に備えて、別の方法やフォローを用意しておく=「リスクマネジメント」
このようにビジネスに欠かせないさまざまなスキルが身につくものです。
子育てを通して身につけたスキルを、ビジネスに生かす事ができたらこれほど素敵な事はありません。
逆にビジネス場面で培った経験を子育てに活かすことも素敵です。
Photo by Quinn Dombrowski