【物忘れ】産後ママ脳のおそるべき進化

出産をしてから、物忘れをするようになったと悩んでいるママも多いのではないでしょうか。産後に物忘れがひどくなる『産後ボケ』とも言われるようです。
出産のせいで脳が衰えたのではと悩んでしまうかもしれませんが、実はこれは衰えではなく進化してママ脳になったのです。

子どもが生まれたら育児という重要な仕事が加わるので、女性の生活は大きく変わります。
赤ちゃんというのは、ママが身の回りのことすべてをしてあげないと生きていくことができません。
そのため、赤ちゃんの欲求に対してすぐに対応できるように、視床下部や前頭葉、扁桃体などのサイズが今までよりも大きく成長します。

また子育ては、おむつ替えや授乳、トイレトレーニングや離乳食の開始など、子どもの成長に合わせて育児内容はどんどん変化していきます。
そんな中でも、料理や掃除、買い物、洗濯などの家事をこなしていかなくてはいけません。
これだけたくさんのことをこなすとなると、普通なら脳がパンクしてしまいますが、ママ脳になることでパンクを防げるのです。
産後はホルモンの影響で、ママ脳になって脳が活性化し、一つひとつのことに対して効率よく動けるように反応することで、育児をしながらも、毎日の生活が滞らないようにママをサポートしてくれているのです。

ママ脳は、日常の些細なこと、子どもとは関係ないことは忘れがちになり、子どもに関する重要なことはきちんと記憶しています。
また赤ちゃんの欲求にすぐ気付いて反応できるように進化しているのです。

つまり本当に大事なことは覚えていますし、子どものことにはすぐに対応できるのが、育児に最適なママ脳なのです。
小さなことを忘れても、物忘れがひどくなったとしても心配する必要はないのですね。

Photo by Valentina Yachichurova