出産直後1ヶ月の間で何が大変かというと、授乳がうまくいかないことです。
●思い描いてたのと違う…授乳がうまくいかず傷つくママの心
赤ちゃんが生まれれば母乳が出て赤ちゃんがたくさん飲んで成長してくれる、そう思い込んでいるママも多いようですし、実際に妊娠前から母乳のような分泌液が出ていたのにいざ出産したら母乳が出なくて泣いたというママもいます。
母乳育児に強いあこがれやこだわりを持っているママの場合、うまくいかないと母親失格のような気持ちになってしまうのです。
●氾濫する母乳情報に振り回されるママ
母乳を出すためにはお餅を食べたらダメ、ケーキやお菓子類はダメ、水はたくさん飲みなさいと指導されるのに対し、お祝いに来てくれる人はここのシュークリームがおいしいから、出産で体力を使ったんだからと甘いものをたくさん持ってきます。
知識のない姑にいたっては「お餅は母乳をたくさん出す」と信じ込んでお餅を毎日山のように持ってきます。
しかし糖分や脂肪分、お餅などはおっぱいが詰まって乳腺炎を引き起こしますから、控えた方がいいのです。
●みんながすぐにうまくいく訳じゃない
またお産が終わると体は母乳を出すように指令を出しますが、安定して母乳が出るようになるには時間がかかります。
ですから出産直後に突然母乳がたくさん出るという人は経産婦でもまず見かけませんし、退院することにやっと出るようになったと思っても退院したらストレスや疲れでまた母乳が出なくなることもあります。
●焦らないことが大切
母乳はいつか出るものと構えていれば余裕も生まれて次第に赤ちゃんに十分な量の母乳が出るようになりますし、生後2週間くらいのころに赤ちゃんが母乳を飲む量が増えることもよくあることですから焦る必要は全くありません。
もし不安なら産後2週間くらいのころに一度出産した産婦人科にいって、赤ちゃんの体重を測って指導してもらうといいでしょう。
赤ちゃんを育てるうえで、何が何でも母乳にしなければいけない理由はありません。必要に応じて、母乳でもミルクでも、ママに負担のない、やりやすい方法で、赤ちゃんの空腹を満たしてあげましょう。
Photo by tiarescott