出産直後は赤ちゃんのことだけではなく自分のことでも大変、というママが多いです。
●産後は痛みのオンパレード!?
その一つが帝王切開の痛み、会陰切開の痛み、後陣痛という、出産によって傷ついた体におこる痛みです。
これはさすがに今すぐどうにかできるものでもありませんし、時間とともに回復して痛みが止むのを待つしかありませんが、看護師に相談して痛み止めをもらうのもいいでしょう。
●人によって違う痛み
帝王切開を経験したことがない人は帝王切開は楽でいい、帝王切開はお産じゃないといいますが、そんなことはありません。
大人気の産婦人科ドラマ「コウノドリ」の主人公のセリフにもありますが、帝王切開は手術ですが帝王切開に臨むママは命がけで自分から手術台へと上ります。
命を懸けているその時点で帝王切開も立派なお産ですし、手術とはいえ意識はありますからおなかを押される感覚もあれば産後の痛みも伴います。
自然分娩で出産した場合、赤ちゃんの頭が大きいなど理由があれば会陰切開をして出産することがあります。
そうすると帝王切開にも自然分娩にもどちらにも比較できない痛みが伴うのです。
また子宮が収縮するために起こる後陣痛はほとんどのママが経験し、時には動けないほどの痛みを伴います。
しかも2人目、3人目となるほど後陣痛はひどくなる傾向にあるので、年齢のせいもあるかもしれませんが赤ちゃんを抱っこするのも大変なことがあります。
●ガマン不要!薬で解決できるなら、すぐ頼ろう!
ですが痛みを我慢しても、いいことはありません。抱っこやお世話がぎこちなくなったり、イラついて赤ちゃんに当たってしまうこともあるので、我慢せずに看護師に痛み止めをもらいましょう。
どの痛みも時間とともに和らいでいきますし、いつの間にか消えているものです。
●精神的にも余裕なし!家事や夫への気遣いは申し訳ないけど、今は無しで!
産後はホルモンバランスも急変して涙もろくなったり、情緒不安定になりやすくなります。まさに自分でも制御不能な精神状態。
加えて、新しい問題に対して、『新人バイト』の夫が頼りにならなかったり…。ささいなことで、イラついてしまうことも。
ママはがんばって『よい母』を目指そうとせず、産後2~3か月は自分本位でいいので、ラクな方法で行きましょう。
家事は後回し、なるべく誰かにやってもらいましょう。
夫には申し訳ないけど、これまでのようにやさしい気遣いをできる状態じゃないと、伝えて、多少文句を言われても、通すくらいでいきましょう。
ママがしっかり休めば、また夫を気遣える時期はやってきます。
Photo by Fraser Mummery