新生児育児で授乳を開始すると、想像以上におっぱいを酷使することに驚くママが多いようです。中でも、特におっぱいの痛みを感じるケースが目立ちます。
●乳首が切れる
赤ちゃんがおっぱいを吸う力は強く、乳首が切れてしまうこともあるため、ケアをしっかりしておかなければ授乳が苦痛になってしまいます。
特に生まればかりは、赤ちゃんもママも授乳に慣れておらず、力が偏ったり、姿勢が安定しないことが、乳首を痛める原因になります。
赤ちゃんの口の奥までしっかり乳首をくわえさせないと、乳首の先ばかりが力いっぱいしごかれて、あっという間に傷ついてしまいます。
傷ついた乳首には天然由来のオイル(ランシノーなど)やジェルを塗布して保湿するなどのケアを行うと良いと言われているのでお勧めです。
赤ちゃんが口にする部位なので、スキンケアクリームや薬剤は使わないようにしておきましょう。
傷がひどい時は、オイルなどを塗布して保湿した上から、小さく切ったキッチンラップを貼り付けておくと、回復が早くなります。
授乳を続けていくとおっぱいの傷は落ち着き始め、やがて痛みもそれほど感じなくなります。痛む場合は、乳頭保護器(カバーするシリコン)などを使って、乳首に負担をかけずに授乳しましょう。
●未知の痛み、乳腺炎
乳腺炎とはおっぱいにしこりのような乳腺のつまりができてしまうトラブルのことを指します。
一度、乳腺炎が起きてしまうと痛みが酷く、高熱を出してしまうことがあるため注意しておきましょう。
おっぱいのケアは十分に行っておく必要があると考えられ、予防や改善のためにはおっぱいマッサージや赤ちゃんにしっかりと授乳の時に左右まんべんなく吸ってもらうことが有効です。
●トラブルを防ぐおっぱいマッサージをしておきましょう
妊娠中からおっぱいマッサージを始めておくと、母乳の出もよくなり、赤ちゃんに吸われても痛みが酷くないと言われることがあります。
出産後には助産師さんがおっぱいマッサージをしてくれることがあります。しかし、そのマッサージがとても痛く衝撃的だったというママも多いようです。
あまりにも痛いマッサージであるようなら助産師さんを他の人にしてもらうことも考えてみましょう。
ただし、妊娠中におっぱいマッサージを行うと、マッサージの刺激により子宮が反応して早産に繋がる場合があるので、必ず医師の指導の下で行ってください。
Photo by Dave Herholz