出産の際の陣痛が大変な痛みであることは広く知られていますが、後陣痛と呼ばれる出産後に起きる子宮の収縮による痛みがあることをご存知でしょうか?
●空っぽになった子宮がギューッ、妊娠前のサイズまで縮んでいく
妊娠中に子宮が膨らんだ状態から元に戻る時に起きる痛みのことを後陣痛を呼んでいて、出産後2日から3日、長くて1週間ほど痛みが続くと言われています。
一度膨らんだ子宮が、急激に骨盤の中に収まる元の大きさに戻るため、ギューッとお腹が縮むような痛みが生じて、後陣痛が起きてしまうのです。
痛みの感じ方には個人差があるものの、酷い場合には陣痛と同じくらい痛むこともあるとされている後陣痛。経膣出産でも、帝王切開でも、流産をしてしまった時にも引き起こされる症状です。
中には冷や汗をかいて夜も眠れないママがいると言われているため、情報をチェックして対処法を考えておきたいものです。
●後陣痛をやわらげる方法
後陣痛の特徴として挙げられることのひとつには、授乳の刺激で痛みが強まることがあります。一説によると、『産後2~3日は、赤ちゃんはおっぱいを飲まなくても平気だが、授乳の刺激によってママの子宮を元に戻してあげるためにおっぱいを吸う』とも言われています。
後陣痛があまりにも酷い場合には、授乳を少し控えたり、医師と相談して子宮収縮剤を使用している場合には中止してもらえます。
医師に言えば、すぐに鎮痛剤を処方してもらえるので、我慢せずお願いしましょう。
腹部を温めたり、温かい飲み物を飲むようにすると良いとされ、うつぶせに寝てみたり、なるべくストレスがかからない状態を作って体を休めるように工夫して後陣痛を和らげるようにしましょう。
●経産婦=2回目以降の出産の人の方が痛む
後陣痛は初産の場合よりも、経産の場合の方が痛みが強くなることがあると言われているため、二人目、三人目を出産する時にはケアについて考えておく必要があります。しかし、子宮が早く回復することは悪いことではないので、それだけ早く回復していることを、誇りを持ってプラスに考えるといいかもしれません。
Photo by Ginny Washburne