働きたいママの大きな壁となるのが保育園に思うように入所できない、待機児童の問題です。
特に都市部での待機児童は深刻で、入所選考の際に少しでも有利になるように就労条件を変更したり、少しでも待機児童の少ない地域に引っ越しをしたりなど、多くのママが涙ぐましい準備をしています。
延べ100人以上が待機中という園も当たり前のようにあります。
まず、保活をする上で覚えておきたいのが、何月生まれであっても保育所入園は4月と思って探すことです。
ここでは、都市部の先輩ママたちが行ってきた、子どもを保育所に入れるための活動、保活(ほかつ)をどのように行ってきたかをご紹介したいと思います。
◆Aさん
第一希望の認可園に入ることを重視。
お子さんが早生まれで、1歳の4月に希望の認可園にいれるため、1年以上取得可能だった育休を短く切り上げて、職場に復帰しました。
そのため、まず安心できる無認可園に入園させて、認可園の待機児童としてポイントを稼ぎます。
無認可保育所とはいえ、人気のある園は秋までに0歳の定員が埋まってしまうので、以下のようなスケジュールで動いたそうです。
早生まれの人や、来年の認可保育園の選定に有利なポイントを稼ぎたい人は、
(1) 夏までに、認可・無認可どちらも候補の園をすべて見学済みにしておく
(2) 希望の認可園に申請
(3) 認可園が待機だった場合、次の3月に向けて第一希望の無認可園に入園しておく
(4) 育休を早めに切り捨てて職場復帰(認可園は待機状態)
(5) 1~3月に来年度の認可園の選考結果が出る
この方法で、無認可園に通った半年後、第一希望の認可園に受かり、1歳の4月に転園したそうです。
※この方法をとったからといって必ず次年度の4月に認可園に入園できるわけではありません。卒園まで無認可園に通い続けるケースもあります。
◆Bさん
普通に次年度4月から入園希望。なるべく最長で休みたいため、キリのいいところまではしっかり育休をとりたいと考えています。第一希望でなくても、認可園に入れればよいと考えています。
(1) 各自治体の申請期限から逆算して、秋~初冬までに認可園の見学を終えておく
(2) 希望の無認可園にすべり止めの入園申込(来年度4月入園の分)
(3) 秋~初冬に自治体に認可園申請
(4) 1~3月に来年度の認可園の選考結果が出る
Bさんは第4希望の認可園に受かり4月から入園。家から遠い園になってしまいましたが、育休を1年以上しっかりとれて、子どもとたっぷり向き合えたので満足だと語っています。
※この場合も、認可園に入れる保証はなく、滑り止めの無認可園に卒園まで通い続けるケースもあります。
無認可園に預けて働き始めないと、正式な待機児童としてのポイントがつかない自治体も多いので、役所の人に確認してみましょう。
実家が近いなどの理由でポイントがマイナスになるケースもあります。
現在求職中のママは、無認可園に預けるとお給料と保育料でほとんど赤字になる恐れもあります。しかし本気で探す場合は、とにかく働き始めた方が入園に有利になるというのは事実のようです。
また最近は延長保育をしてくれる幼稚園も増えたので、仕事中に預かってもらえる幼稚園と、勤務時間が短いお仕事を探すこともおすすめです。
Photo by U.S. Army