実際に入園する前のママは、保育園について知らないことばかりで不安も多いもので、なんとなくのイメージで勘違いをしていることも多くあります。
慣らし保育の時期に親が陥りやすい思い込み、勘違いをいくつかご紹介しましょう。
●慣らし保育は週1回ずつ?
慣らしておこうと、週に1回、保育園の一時保育に預けていた、というママもいますが、週1回というペースでは、かえって慣れることができません。小さな子どもにとって1日は大人より長く、1週間後には慣れかけたことも忘れてしまうのです。
一方で赤ちゃんほど順応する能力が高いので、意外と短期間でがっつり長時間預けてしまった方が、すんなり慣れるようです。
●おもちゃが豊富な方がいい?
入園前の見学で、おもちゃの数を気にするママも多いようです。
保育園にはおもちゃが多い方が、たくさん遊べて子どもも喜ぶと思っているのです。
しかし、1日のプログラムがしっかり組まれた保育園では、実はかなり忙しい1日を送っています。
散歩の時間、お遊戯の時間など、時間ごとのスケジュールがぎっしりです。
おもちゃで遊ぶのは、登園が朝早い子どもだけ、という保育園もあるのです。
このような場合、むしろ、おもちゃは少ない方が良いのです。
逆におもちゃばかりが多い保育園の場合、室内の保育時間が多い可能性が高いです。
散歩など外遊びの時間が少なく、室内でだらだら遊ばせている時間が長いのかも知れません。
おもちゃの数ではなくて、保育の質、が問題です。
●別園の経験がある方が有利?
他によくある勘違いが、別園の経験があるのですぐに慣れる、と思っているケースです。
他の園での経験があるので、母子分離もスムーズ、保育園での生活もほかの子よりデキる、と思っていてはいけません。
保育士のスキルや保育園の質がかなり違うので、別園での経験があっても、同じ年齢のお友達が出来ていることができない、ということもあります。
保育園に関して、なんとなくの思い込みはあてにならないようですね。迷った時は、保育士や複数の人に相談し、いろんな意見を参考にしながら判断するとよいかもしれませんね。
Photo by Quinn Dombrowski