妊娠36週以内の早産で、生まれた時の体重が2,500グラム未満の『未熟児』の赤ちゃんたち。
医療の進歩により、NICUでケアを受けて、昔ならとうてい助からないような未熟児も、生存する率が上がりました。
現在は、500グラム以上あれば、生存率は50%になると言われています。
ただ、やはり極端に体重が少ない赤ちゃんは、障害をもつリスクも高い傾向があるようです。
なかでも、1000グラム未満の超未熟児を見たことがない人は、一般的な新生児の赤ちゃんとあまりに大きさも様子も違うのでびっくりするかもしれません。
ほとんど胎児という小さな体で、目をふさがれ、口や鼻にあらゆるチューブがつながれ、ガリガリの体にぶかぶかのオムツ。
心拍のモニターが小さなお腹や手足につながり、心臓と呼吸の様子が画面に映し出されます。
成熟度合いにもよりますが、抱っこされることはほとんどなく、看護師さんが保育器の穴から手を差し入れ、チューブにミルクを注射しています。
一日中真っ暗な部屋の中で、管につながれて一日一日を生きています。
こんな小さな体で、まともに育つのだろうか?と余計な心配をするかもしれません。
かわいそう、という的外れな感想は失礼すぎます。
赤ちゃんたちは必死に今を生きて、容態が上下しながらも、少しずつ体重を増やして、ママに抱っこしてもらい一緒に家に帰るために、大きくなっているのです。
そんな未熟児赤ちゃんたちが、成長した後の姿を写真におさめ、Facebookにアップし続けている写真家がいます。
カナダのカメラマン、レッド・メトさんは、ご自身も未熟児で生まれ、さらに二人のお子さんも未熟児だったそうです。
我が子の成長記録をかねつつ、NICUの仲間も一緒に写真に撮っているうちに、『未熟児たち』という写真集になったそうです。
35週で生まれたレナード
24 週で生まれたフェリックス
30 週で生まれたマーリー
23 週で生まれたエロディー
26週で生まれたアメリア
29週で生まれたマーゴット
26週で生まれたチャールズ
29週で生まれたエヴァ
27週で生まれたチャールズとマラ
32週で生まれたアンドレアンヌ (ご本人も妊娠26週目)
子どもたちの輝く笑顔が印象的ですね!
すでにママになって次の命を宿している人もいて、命の奇跡の素晴らしさを実感させられます。
<参照>
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Main Photo by Joshua Smith