子どもの将来は、夫婦の仲が良いか悪いかということが大きく関わっています。
いくら愛し合って結婚しても、育った環境や育てられ方によって考え方や価値観は異なります。
ですので、生活や仕事、子育てに関しても意見がぶつかって喧嘩することもあるでしょう。
もちろん自分の意見をしっかり伝えるのは大事なことですし、衝突するのも悪いことではありません。
しかし頻繁に怒鳴り合いの喧嘩をしたり、口を聞かない状態が続いたり、父親が母親にパワハラをしたり、母親が父親の愚痴ばかり言うような環境だと、子どもは安心して生活できません。
子どもはとてもデリケートですし、親のことをよく見ているので、ネガティブな環境だとその影響をまともに受けてしまいストレスが溜まります。
そのストレスが原因で癇癪を起こしたり、言うことを聞かないなど問題のある行動を起こすこともあります。
そして、夫婦仲が悪い不安定な環境は、子どもの成長にあらゆる悪影響を与えます。
家庭が壊れるという不安感から引きこもりやうつ病になったり、激しい感情をぶつけられると反抗したり傷つけたりする問題行動を起こすようになります。
夫婦仲が悪いのは自分のせいだと思い込んで、自傷行為や破壊行動を起こす子どももいます。
また、喧嘩や罵り合いなどを見聞きして育つと、不安障害やパニック障害など精神疾患を発症することも少なくありません。
さらにストレスや現実から逃げたいという感情から、摂食障害になることもあります。
子どもにとって家庭はただ一つ安心して過ごせる場所ですから、それを親が奪わないように、夫婦仲良く子どもが健やかに成長できる環境を作ってあげましょう。
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