まるで納得いきません!子どもの貧困対策33億・老人にバラまき3400億円。子育て給付金3千円をカットして、老人に3万円ずつバラまき。100倍以上の金額の差にあきれます!
貧困家庭で育つ子どもは16・3%、約6人に1人と、過去最悪になっている日本。
これは先進国の中でも最悪・最低の数字です。
ひどい貧困と親の多忙が原因で、ご飯も満足に食べられず、通学・入浴・衣服の洗濯など、基本的な生活もままならない子どもたちが、ひっそりと、しかし数多く存在しているのです。
●ダメすぎる!貧困問題を国民の寄付に頼る?
安倍首相と政府は、貧困家庭の子どもを支援するための寄付を国民に呼びかけ、日本中の個人から600万円ほどが集まりましたが、まるで足りませんでした。
国民の寄付に頼ろうとは、本気で解決する意識が見られませんね。
厚生労働省は、2016年4月から貧困の子ども支援に33億円の予算を計上することに。
子ども支援のNPO法人の職員を増やして、面談や学習サポート、生活の相談など強化していくことを決定しました。
しかし、それによって貧困家庭の根本的な問題、すなわち親が朝から晩まで働いても収入が増えないという問題が解決されるわけではありません。
●子育て給付金3千円をカットして、老人に3万円バラマキ
また子ども1人に対して3千円を支給する「子育て世帯臨時特例給付金」も廃止が決まりました。
その一方で、所得の低い年金受給者に3万円を支給。
子育て家庭を支援する予算をカットして、高齢者に3万円をバラまくために、3400億円を計上しています。
あまりの金額の偏りに、不平等感がハンパないですね。
まるで納得いきません!
●子どもに33億円、高齢者に3400億円
貧困の子どもには33億円、貧困の高齢者には3400億円。
2ケタも違い、びっくりします!
100倍以上の差がありますね。
予算がない訳でなく、配分に問題があるといえそうです。
●高齢者ばかりを優遇する理由
高齢者ばかりが優遇される理由として、高齢者の投票率が高く、高齢者のごきげんをとって、選挙で勝つためと言われています。
一方で、子育て家庭は、選挙の投票率が低いうえ、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」というように、十数年たてば自分が子育てで苦労したことを忘れてしまい、当事者でなくなってしまうケースが多いからとも言われています。
保育園問題も、自分の子さえ入園できれば、あとは知らない・他人事、という人も多いようです。
子育ては毎日忙しく、次々と別の問題が出てくるので、そこまで一つひとつの問題をフォローできないという現状もあるのでしょう。
これを政治家の目線で見れば、「選挙で勝てればいい」「子育て家庭を大事にしなくてもなんとかなる」ということなのでしょう。
●子育て家庭がないがしろにされてる
貧困の子どもたちがきちんと教育を受けられないことで、将来、定職につけず、未来の生活保護受給者が増加してしまうと考えられています。
これまでの日本をつくってきた高齢者も大切ですが、未来の日本を支える子どもがないがしろにされるのは本末転倒です。
少子化対策といいながら、子育て家庭の支援を犠牲にして、老人たちにばかり手厚くする国では、未来に明るい見通しがもてそうにありません。
限りある予算を公平に使って、子どもたちの今の生活と将来を真剣に考えてほしいものです。
<出典>
http://www.j-cast.com/
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