好き好んでホームレスになる親子はいませんが、生活できずやむを得ずホームレスになる親子は海外にたくさんいます。
そんな親子にチャンスを与えることができたとしたら、その方法を見てみたいと思いませんか。
・ホームレスになった親子
アメリカ合衆国ワシントン州スポーケンに住むマイケル・ファリングさんは12歳の子供を持っていますが、失業したことから生活が変わってしまいました。
アパートを出ることを余儀なくされたファリングさん親子は親せきを頼ることもできず、地域のシェルターに入ることもできずホームレスになるしかありませんでした。
2人が選んだのは森の中でのキャンプ生活で、息子のコーリーくんは毎日そこから学校へ行きましたが、マイケルさんはお金もなく、食べ物もなく途方に暮れたと言います。
数カ月後、別々の施設に入ることになったものの、コーリーくんは誰も自分のことを愛してくれないと思うようになってしまったとマイケルさんは言います。
そんなとき、メル・ウッドさんという会社経営者の女性から連絡が入ったのです。
・2人に与えられたチャンスとは
メルさんは6年前にご主人を亡くし、3人の子供を女手一つで育てていました。
そしてメルさんは親子に仕事が見つかるまでアパートを提供し、マイケルさんとコーリーくんはまた一緒に生活できるようになったのです。
そしてコーリーくんは人を信じる気持ちを取り戻し、マイケルさんも安心して仕事を探す子ができるようになったのです。
今回のことに対しメルさんは壁を作るよりテーブルを作りたかったと話します。
ファリング親子のこととメルさんのことを知った世界中の人が募金活動を行い、メルさんの行動に敬意を表しました。
まだマイケルさんに仕事は見つかっていませんが、今後マイケルさんは仕事を見つけてくれるとメルさんも信じています。
このように、人が困難に陥ったとき、差し延べられる手があるとしたら、どのように差し延べるべきか、何ができるか考えることも人として大切なことなのかもしれません。
Photo by 00abstrahiert99