「在宅育児」
…なにか新鮮な響きですね。
しかし、多くのママが当たり前にやっていることでもあります。
いわば「在宅勤務」などと同じように、家庭で「子育て」という仕事に向き合っているわけです。
家事の合間に、子どもを公園に連れて行ったり、本を読んであげたり、歌を歌ってあげたり…
遊びを工夫して、おもちゃを用意して、家の中を安全に整えて、バランスのとれた食事をきちんと食べさせて、おむつを替えて…
ママは、母として、保母さんとして、子どもの育ちや発達を全力でサポートしているのです。
しかし、専業ママや育休ママは、保育園や幼稚園に預けているママと比べて、全ての栄養管理や発達サポートをママをはじめ、家族だけで担っていることが多く、多くは24時間つきっきりで育児に向かい合います。
そのため、園に託児している家庭より、子育てに言い訳ができないという環境でもあります。
そんな「在宅育児」をしている家庭に、現金3万円を給付するという取り組みが、平成29年からスタートします!
鳥取県全域で、出生率向上を目指して、実施されます。
ちなみに、3万円のうち半分は、鳥取県が、残り半分は各市町村が負担するそうです。
最近、0~5歳の幼児教育・保育料無料化をスタートする自治体など、保育園や幼稚園にお子さんを通わせている家庭のサポートが充実していく流れがあります。
しかし、今回の鳥取のように、在宅育児でがんばっている家庭にも、サポートは行き届いてほしいものですね。
また、鳥取県は、現金給付だけでなく、母子が孤立しがちな在宅育児の家庭に、専門家の育児相談や、お子さんの一時預かりを充実させるなど、きめこまかなサポートも行っていく必要があると考えているそうです。
ただ、気になるのが、給付の対象が、0歳までの年齢ということ。
これでは、幼稚園に入る前の1~3歳は対象外で、働くママが育休を延長するメリットもありません。
そのため、県としては、今後は3歳までをサポートの対象とするよう、検討していく予定なのだそうです。
今後、もっと対象年齢が広がって、さらにほかの地域でも同じようなサポートが広がっていくといいですね!
Photo by ECohen