日本では多くの学校が1人の先生が1つのクラスを受け持っています。
しかし、世界一子供が幸せな国といわれているオランダでは、複数の先生が一つのクラスを受け持っている、複数担任制システムを採用しているのです。
・オランダの複数担任制システムとは
オランダでは一つの仕事を複数人で分け合って行う、ワークシェアリングの意識が浸透しています。
その意識は教師の仕事にも浸透していて、日本のように一人の先生が特定の人数の子供の面倒を見るということはありません。
学校によっていろいろ違いはありますが、複数の大人が子供を見守っています。
子供を見守る大人の目が多いことで、大人一人では気が付くことができない問題にも気が付くことができます。
また、一人の担任では偏った見方をしてしまいがちですが、何人かの先生が協力し合うことによって、一人一人を平等に扱うことができます。
・複数担任制のメリット
先生も子供も一人の人間です。
好きな人もいれば苦手な人もいます。
子供や先生が相手に苦手意識を持ってしまった場合、単独の先生が子供を見ていると、苦手意識はさらに大きくなってしまいます。
学校が苦手になってしまうと、学校に行きたくなくなったり、うまく人間関係を築くことが難しくなってしまいます。
複数担任制を取ることで、一人の先生は苦手でも、もう一人の先生は好きという状態になり、学校嫌いまで発展しないのです。
教育の現場で子供を見守る大人の目が多いということは、いじめ問題をなくしたり、心を痛めている子供の心の逃げ道を作ってあげることもできます。
そのような制度を取っているからこそ、オランダは子供が世界一幸せな国といわれているのかもしれません。
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