「生身の身体能力」はもういらない?
20年後は、科学が進歩して、人体は改造できるし、ロボットなどの人工知能と仕事をシェアするようになります。
今の子ども達に必要な能力とは、どんなものでしょうか?
●運動音痴でも、記憶力が悪くても、活躍できる「未来」
極端な話をすると、今の子どもたちが活躍する将来は、医療も科学技術も変わっています。
運動神経が悪くても、補助ツールで強靭な肉体を手にすることができるし、記憶力が悪くても機械がサポートしてくれるようになっている事が予想できます。顔が気に入らなければ整形できるし、体質が病弱でも活躍できるようになるでしょう。
つまり、学歴や特訓は今ほど意味を持たなくなっているかもしれません。
親の期待通りにいい大学を卒業することは意味がなくなってしまうともいえそうです。
人工知能が台頭する時代に、子どもたちに何を「教育」すべきでしょうか?
偏差値が高い学校に入る能力よりも、自分にあった仕事を見つけ、仲間とコミュニケーションしていく力が必要だと考えられています。
●未来の教育
教育に関する常識や考え方も時代ともに変わっていきます。
例えば、人種のるつぼ、シンガポールには、イギリス系やアメリカ系、インド系や中華系など人種に応じて多種多様な教育カリキュラムを導入し、それぞれに対応していると言います。
多国籍の人々が暮らす国ではこれも当たり前になりつつあります。
技術の進歩は目覚しいものがあり、今では人工知能を搭載したロボットや掃除機なども珍しくなくなってきています。
人工知能に関する研究や開発は今後さらに進んでいくでしょうし、このまま行ったら何もかも人工知能で賄うようになり、個々の能力は意味を持たなくなってしまうのでは?という一抹の不安を覚えます。
●コミュニケーションの大切さ
とはいえ、どんなに人工知能が優れたものであっても、生身の人間のようなコミュニケーションはできません。
今後も便利な機能はどんどん増えていくでしょう。
こういう時こそ自分を見つめ直し、自分がどういう人間が知り、誰も考えたことがないことを創造したり、企画する能力が大切なのです。
そして仲間を作り、コミュニケーションを通していろいろな成果を作り上げる力があれば、ロボットに仕事を奪われることはないでしょう。
また、どんなに便利な世の中でも、人に迷惑をかけてはいけないし、迷惑をかけた時は素直に謝る、これは機械やパソコンではなく、親が子どもに教えるべき事ともいえそうです。
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