今年に入ってから2件たて続けに起きた、母子無理心中のニュースを紹介します。
2件とも、母親が悩みを1人で抱え込んだことが原因となっているようです。
●高校受験がうまくいかず…母と息子で自殺
2016年2月18日、神奈川県相模市で起こった事件です。
相模原の団地の部屋で47歳の母親と15歳長男が意識不明の状態で見つかり、その後、2人とも死亡が確認されています。
18日の午後9時頃に、帰宅した48歳の夫が、部屋で首を吊っているは妻と、さらに息子が倒れているのを見つけます。
妻はパート従業員で、息子は中学3年生だったと言います。
息子は自殺の前日、高校受験の日にインフルエンザを患い、受験がうまくいかなかったことを苦にしていたようです。
県警では、無理心中、または母親が息子の自殺の後を追って自殺した可能性もあるとして、慎重に捜査が進められています。
●乳児を抱いて電車に飛び込んだ母親
そして、2016年2月17日には、大阪府大阪市天王区のIR天王寺駅で、30代女性と乳児が、快速電車と接触をする事故が発生しています。
女性は病院に搬送されたものの、意識不明の重体となっており、乳児は意識があると言います。
現場の状況や、目撃情報などから、この女性が飛び込み自殺を図ったものとして、大阪府警が捜査しています。
JR西日本の話では、この快速電車を運転士は、前方に飛び込んでくる女性を発見、すぐに非常ブレーキをかけたものの、間に合わなかったと言います。
大阪府警では、女性が乳児を連れて無理心中を図った可能性があるとして、女性の身元の確認を急いでいます。
●追い詰められると思考が狭まってしまう
この2つの事件はいずれも母親が一人で抱え込んで、悩み過ぎてしまっている可能性が高いと見られます。
これは何も特別なことではなく、誰でも追い詰められると思考が狭くなってしまい、解決出来る問題でも、解決できなくなってしまうものです。
これらの事件を決して他人事と思わず、子どもを育てる中で何か困ったことがあったら、誰かに気軽に相談できるよう、日頃から意識しておくことが大切です。
育児の悩みは恥ずかしいことではありません。
どんなに些細なことでも、子どものことや育児の悩みを、気軽にいつでも話せる相手がいると、かなりママの心の負担も軽くなるはずです。
Photo by nerissa’s ring