保育園に預けて働き始める時、多くの場合、子どもは0~2歳から通い始めます。
こんなに小さいのに、かわいそう?
やはり3歳までは親が毎日見た方がいい?
いろんな情報が頭をよぎって、仕事への復帰に心がゆらぐかもしれません。
しかし、保育園でしか得ることができない貴重なメリットがたくさんあるのです。
●赤ちゃんを預けて働くことは、ごく普通の子育て
そもそも人間は母親が一人で子育てをするようにはできていません。
NHKでも特集されていたように、たった1人の子どもを5歳になるまでつきっきりで面倒を見るチンパンジーとは異なり、人間は毎年出産が可能な代わりに、地域の知り合いや、親戚たち、たくさんの大人が子どもを預かりながら、分業しながら子育てをするように、進化してきました。
核家庭が多い昨今、保育園に子どもを預けて働くことは、ごくごく自然な子育て方法ともいえます。
保育園は、子どもにとっても幸せなメリットがいっぱいなのです。
●メリット1:年齢の近い子たちと遊べる
毎日同じ仲間と顔を合わせて、一緒に成長していけるのは、子ども本人にとっても楽しいことです。
自分より発達が早い子を見ることで、着替えや道具の使い方、しゃべり方など、自然といろんなことが身につきます。
●メリット2:プロの教育が受けられる
毎日工夫された給食を食べて、保育のプロが提供するダイナミックな遊び、発達を促進する手遊びなど、次々と新鮮な遊びを体験することができます。
ママがピアノも弾いて、ダンスの見本も見せて、劇をして、鬼ごっこで走り回り、珍しい手遊び、絵具を使った造形遊びなど、全部やろうと思ったらヘトヘトですし、あっという間にネタ切れになってしまいます。
●メリット3:プロに相談できる
夜泣きの対処、最近のイヤイヤの相談など、保育士の先生に相談できるのは心強いです。
保育園の先生たちは子どもを普段からよく知っていて、観察してくれている子育てのプロ。お医者さんは、普段の様子を知らないので、相談にはなりませんが、担任の先生なら「いつもと比べると元気がないから、具合が悪いのかも」「最近悩んでいることがあるかも」などアドバイスをくれます。
●メリット4:集団生活が身につく
朝泣いてかわいそう、そう思うかもしれません。
でも、子どもが小さいほど、新生活にすぐに慣れてしまいます。
早めから集団生活に慣れることで、学校や社会に出てもストレスを感じずに済むのです。
もちろん乳幼児は無理する必要はないので、園の先生たちが泣いている子をおんぶしたり、抱きしめたり、ゆっくりと慣れるための援助をしてくれます。
お友達に共感したり、仲なおりしたり、人とのコミュニケーション能力が高くなると考えられています。
安心して保育園に預けられるといいですね。
もちろん家庭でお子さんをみてあげるママたちも、無理せず、時には一時保育やベビーシッターを利用するとよいでしょう。
Photo by pixydust8605