保育園不足により、中小企業では「子連れ出勤」が広がっているようです。
子連れ出勤は、これから新しい勤務スタイルとして、普及していく可能性はあるのでしょうか。
●保育園不足による「子連れ出勤」 現場で・・
待機児童、保育園不足は、働きたい家庭の大きな問題となっています。
そんな中、中小企業の間では、「子連れ出勤」という新しい勤務スタイルが広まっているようです。
人出不足の中、少しでも多くの労働力を確保したい企業にとって、待機児童などの保育環境の問題は避けて通ることは出来ません。
このような働き手の要請を満たす解決策として生まれたのが、子連れオッケーの出勤スタイルなのです。
キッズスペース付きのオフィスを新たに用意するなど、「子連れ出勤」をサポートするための新しいビジネスモデルも生まれてきていると言います。
育児をしながらの働くことの難しさは、少子高齢化に直結する大きな問題でもあります。
日本の待機児童問題もさらに深刻になっていますが、「子連れ出勤」の現場では、どのような声があがっているのでしょう。
先駆けて導入している職場は、子育てにも理解があり、好意的な意見も多いようです。
子どもと一緒に仕事をするメリットはあるようです。
体験型ギフト企画販売の会社では、2013年からいちはやく子連れ出勤を導入しています。
女性スタッフの妊娠がきっかけになったそうで、貴重な戦力が欠けることは、会社にも大きな損失なると考え、女性社員に子連れで出社してみてはどうかと提案したそうです。
やはり、同僚社員の反応が気になるものですが、「オフィスのムードが明るくなる」「一緒に仲間と仕事が出来るので良い」といった、好意的な声が多いようです。
しかし、このような理解ある会社ばかりではないでしょう。
また、どうしても、おむつ替えや授乳などで仕事は中断されますし、何より子ども自身はもっと大声を出して外を走ったり、生き生きと遊び回りたいはずです。
「子連れ出勤」をサポートする企業の理解はとても嬉しいものです。
しかし一方で、やはり保育園を充実することの大切さも痛感します。
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