●プロジェリア(早老症)の少女の奇跡的なお話し
プロジェリア(早老症)という病気をご存じでしょうか。
遺伝子の異常により加齢が促進される疾病です。
この病気であると診断されたロシアの若い女性の奇跡的なお話しです。
●老人のような赤ちゃん…娘の顔を恐れた父は逃亡
21年前、ロシアに住む女性、イリナは、生まれたばかりの娘・カティアの顔にしわがあることに気づきました。
そのしわは、日を追うごとにではなくて、数時間のうちにすっかり老人のようになってしまったといいます。
医師に診せると、カティアはプロジェリア症候群(早老症)と診断されました。
さらに、あと1年生きられるかどうか分からないと、母親は医師から告げられます。
イリナの夫は、あろうことか、若い妻と難病にかかった娘を残し、家出をします。
「こんな子ども、僕は耐えられない」という言葉を残して、父親は家を出て行ったのです。
●「おばあちゃん、どうして子どものふりをしてるの?」
イリナは、娘との残り少ない時間を幸せなものにするために、たくさんの愛情を注ぎながら暮らします。
カティアは、医師の予想に反し、成長し続けました。
その後の診断で、早老症が影響しているのは、顔と身体の一部の皮膚のみで、内臓や筋肉などは正常であることが分かりました。
顔は老いた女性で身体はまだ幼いままのカティアは、周囲から驚きの目で見られ続けます。
「どうしておばあちゃんなのにスカートをはいてるの?」
「おばあちゃん、どうして子どものフリしてるの?」
事情を知らない子どもたちからは、容赦ない言葉もたくさん浴びせられます。
涙を流した日は数えきれなかったそうです。
●ポジティブな生き方で人気ものに
しかし、カティアは負けません。
見た目ではなく、知識や愛嬌、やさしさで、いじわるをする人たちに勝てばいい、と思い、それを実践したのです。
次第に周囲も彼女の変化に気づき、応援するようになります。
いつしかクラスの人気物になりました。
彼女の明るさは周りの人たちを圧倒するほどです。
もしカティアをののしる人がいれば、友達が必ずかばってくれるようになりました。
●結婚、そして出産して母に
プロジェリア(早老症)は健常な人の10倍のスピードで年をとるといわれ、平均寿命が13年とされています。
しかしカティアは内臓や筋肉は正常であるため、若者らしいファッションや趣味を楽しんでいます。
そして、今では愛する素敵なパートナーと出会い、結婚、とても可愛い赤ちゃんも誕生しています。
辛い病気であっても、誰でも幸せになる権利があるということ、そして自分自身の心が大切、ということを思い知らされるお話しですね。
<出典>Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=piOZc06p5fU
http://ok.ru/profile/549249145277