マタニティブルーも産後うつも、妊娠や出産によってホルモンバランスが大きく変化することで起こる症状ですが、産後うつは単にホルモンバランスが影響するだけで起こるわけではありません。
赤ちゃんが生まれると、自由な時間がほとんどなくなり、1日中赤ちゃんの世話をしなくてはいけません。
さらに家事もしなくてはいけないとなると、体にも負担がかかりますが、特に完璧主義や神経質な人は精神的な大きな負担を抱えてしまうため産後うつになってしまいます。
マタニティブルーは一過性のものでいつの間にか治ってしまうのが一般的ですが、産後うつは短くても1か月、人によっては数年単位で症状が続きます。
産後うつの症状には軽度のものから重度のものまでありますが、軽度の場合だと疲れが取れない、育児が面倒と感じる、眠くても寝れない、気分が落ち込むという症状が起こります。
これは疲労が蓄積したときの症状と似ているので、この段階では気がつかない方が多いのですね。
産後うつは精神疾患の一つなので、放っておくとさらに症状が進行します。
症状は人によって異なりますが、物事をうまく考えられない、献立が思いつかない、家事がうまくできないというように、思考能力が低下してしまう症状が起きることが多いと言われています。
また、人間が本来もっている欲求も減少してしまいます。
食欲がなくなる、眠れなくなる、性欲が減退するなどの症状が起こっている場合はかなり重症なのですぐにお医者さんに行きましょう。
いずれにしても産後うつは自分ではどうにもならないことが多いので、小さなサインも見逃さないようにしてください。
Photo by Raul A.-