イギリスの出産事情は出産プランの細かさや料金、入院期間などが日本とは大きく異なっています。
出産プランが非常に豊富で、個人の希望に沿うようにしてもらえるのが特徴的ですが、これはイギリスが多くの民族を受け入れている国家であることとも関係しています。
自宅での出産か病院での出産かを選ぶことができるのは勿論ですが、出産時にどのような姿勢を取りたいかを選択することも可能です。
また、基本的にイギリスでは国民保健サービスのNHSによって医療費が無料になるので、分娩も無料で行うことが可能です。
日本は出産費用に関しては補助金が出ることがほとんどで、自己負担で出産することが基本なので、大きな違いがあると言えるでしょう。
・話題になったイギリスの日帰り出産
一般的に日本では出産後1週間程度は入院することができるのですが、イギリスは日帰り出産を行うことが特徴的です。
イギリスでの出産への考え方は、産む直前に病院を訪れ、出産を終えて母子共に健康であれば当日退院するというものです。
イギリスは出産ができる医療機関が限られているため、病院が混み合ってしまい、長期間に渡って患者をサポートすることが難しいと言われているため、特に問題がなければ出産後6時間程度で自宅に帰ることができるのです。
病院を訪れる時も、陣痛が5分間隔になってからとする指針があるため、ぎりぎりまで病院に行かないケースがほとんどです。
妊娠と出産を自然のこととして扱い、病気ではないと考えていることから、このようなシステムになっているとも言えます。
Photo by Illusive Photography