子どものためにも、自分の健康のためにも、タバコを止めたいけれど、なかなか止めることができない。
大切な人からお願いされて、止めようと努力しても結局止められないのが残念です。
タバコは吸っている人だけが体に悪影響を及ぼすわけではありません。
●タバコをなぜやめるべきか
タバコには主流煙と副流煙があり、タバコを吸っている本人が体に吸い込む主流煙にももちろん体に悪影響を及ぼす物質が含まれていますが、実は周囲の人が吸い込むことになる副流煙の方が体に有害な物質が含まれています。
そのため、タバコを吸っている人の周辺に子どもがいると、子どもにまで悪影響を及ぼすことになります。
しかし、タバコは嗜好品である一方で、中毒性や依存性の高いものであるため、家族のためにも禁煙したいと頑張ってもなかなか止められないと言う人も多いです。
女性の場合、妊娠をきっかけに、親になるという自覚からタバコを止めてしまう人も多いです。
タバコを吸っていることで胎児に影響を及ぼすことがあることを知っているからです。
しかし、男性の場合はお腹に赤ちゃんがいるわけでもないため、なかなか止めようと思っても止められないのが実情です。
仲間とのつきあいなどで、一度始めた禁煙もすぐに挫折して、やめたはずのタバコが発見されてしまうのです。
禁煙の努力がなかなか見えずイライラしてしまうお母さんが多いようです。
また、妊娠中に禁煙を執拗に言われると、旦那さんもストレスが溜まってしまい、ストレスから逆に喫煙してしまう場合もあります。
●自覚の薄い男性陣
男性の場合は子どもができるといわれても、なかなか出産して目の前に子どもが現れるまではなかなか実感できないほか、子どものために禁煙してくれといわれても、なかなか難しいものです。
なかなか止められないと言うことを理解し、止めようと努力をしてくれているのが見えるだけでも心から感謝の気持ちを伝えてみましょう。
また、なぜ止めてほしいのか、止めてほしい理由をしっかりと伝えることも重要なことです。
本当に禁煙するつもりであれば、禁煙外来を利用する手もあります。
夫婦で禁煙に取り組むことによって夫婦の絆も深まっていきます。
Photo by Domenico Presutto