最近の禁煙ブームと併せて、禁煙はしないけど、煙の出ない加熱式タバコに変える喫煙者が増えています。
どうしても禁煙できないパパたちの間でも、加熱式タバコは人気が出ています。
●加熱式タバコって?
加熱式タバコは、メーカーによって呼び名も異なり「iQOS(アイコス)」や「Ploom TECH(プルーム・テック)」「glo(グロー)」などの商品名が知られています。
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日本で市販されている電子タバコとは異なり、加熱式タバコにはニコチンが含まれています。
しかし、煙が出ないので、タバコ臭さや副流煙はなく、また火をつけて吸うタバコのような、タールや一酸化炭素などの有害成分が出にくく、90%カットされていることもメリットと言われています。
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火やライターを使わないので火事のリスクもなく安全ですし、吸殻をごみ箱に捨てることができます。
ゴミ箱に始末することで、赤ちゃんが灰皿の吸殻を食べてしまうという誤飲事故も防げます。
また、灰が舞うこともなく、嫌われ者の不快な臭いや煙がないので、吸う場所を選ばず、ヤニがつくこともありません。
ベランダで吸っても近所トラブルになるおそれが少ないでしょう。
●しかし無害ではない
しかし、加熱式タバコ独特の臭いがあったり、少なくなったとはいえ、従来の紙巻タバコの10%の有害成分は出ているとも考えられます。
ですから、加熱式タバコであっても、喫煙所で吸うべきですし、禁煙の場所で吸うことはできません。
当然ながら、妊婦さんや子どもの前では吸わない、喫煙直後は赤ちゃんに近づかない、などの配慮が必要です。
そして、受動喫煙のリスクも決してゼロではないので、家族に喘息などの症状がある場合は、ベランダや換気扇の下であっても避けた方がよさそうです。
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また、ヒートスティックにはタバコの葉の成分やニコチンが含まれるので、子どもの手が届く場所に置いたりして誤飲してしまえば、中毒事故につながります。
もちろん、喫煙を続けることで、肺がんなどで健康を損ねるリスクはあります。
●どうしても禁煙できないパパにおすすめ
何よりも一番よいのは、禁煙すること。
家族のためにも、パパ自身の健康ためにも、家計から見ても、タバコを吸わないことが一番の良策です。
しかし、どうしても禁煙してくれないパパには、加熱式タバコに変えてもらって、さらに換気扇やベランダなどの外などで吸ってもらった方がよさそうです。
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実際に使っている人の感想によると、「少し物足りなく感じる」という人と、「タバコらしくて満足」「もう前のタバコには戻れない」という人が半々ほどいるようです。
また、吸うたびに充電が必要なので「手持無沙汰や暇つぶしの無駄な喫煙が減った」とか、有害成分が少ないので「紙巻タバコよりも健康に良さそう」という声もあるようです。
どうしても禁煙できないパパで、まだ加熱式を使ったことがない人には、タバコの種類を切り替えることを提案してみるのもいいかもしれません。
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