タバコは20歳を過ぎていれば吸っても違法にはなりませんが、吸っている本人はもちろんの事、タバコを吸っていないのに同じ室内や近くにいる人は副流煙の被害が及びます。
まさに百害あって一利なしですが、タバコに含まれるニコチンには依存性があるのでなかなか辞められないという人も多いのです。
妊娠したらタバコを辞めるのは赤ちゃんにとってもママにとっても大切な事ですが、パパは換気扇のところで吸ったり、ベランダに出て吸ったりすればいいと軽く考える傾向があります。
しかし換気扇のところで吸っても、ベランダに出て吸っても髪やタバコを持つ手、服にタバコの煙が付いていますし、喫煙後20分間は呼気に有害物質が含まれるので、他の場所で吸ってもすぐ部屋に戻ってしまうと意味がないのはあまり知られていません。
外でタバコを吸い手も洗わず、服も着替えずに赤ちゃんを抱っこすればタバコの害が赤ちゃんに及ぶ可能性は否定できません。
車の中で吸っている場合も同じです。
タバコを吸うといってもどの程度吸うかによって対処法も変わってきます。
食後だけの場合は本数も少ないので禁煙しやすいのですが、最初に副流煙が子どもに及ぼす影響をきちんと説明し、理解してもらいましょう。
頭ごなしに言わずに冷静に話をする事も大切ですが、話をしても自分の意思では禁煙できないケースもあります。
こうなると子どもへの被害だけでなく、本人の健康も損ねてしまうので子どもと家族のために禁煙してほしいと伝えてみましょう。
どうしても無理な場合は、禁煙外来で治療をする事もできます。
Photo by Sandro Ducceschi