最近は様々な分娩スタイルを選べるようになってきました。
中でも、ママもリラックスできて、家族もお産に立ち会える、自宅での分娩を選ぶ人も増えています。
自宅で水中出産した女性、アラナ・フェレイラさんが、陣痛から産後までの写真撮影を、出産カメラマンのミシェル・パンパニンさんに依頼しました。その感動的な写真を公開しているので、ご紹介します。
●自宅出産に、夫と娘が立ち会う
ママのお腹にいる弟が、生まれてくるのを楽しみにしている、お姉ちゃんのルイザちゃん。
ママの陣痛が始まり、みんなで揃って、弟を迎えます。
陣痛の合間に、冗談を言うなど、みんなに気遣いを見せる、ママのアラナさんでしたが、陣痛の間隔が短くなり、赤ちゃんが下りてくると、激痛に襲われます。
プールに入り、痛みに耐えているアラナさん。すると、ママを助けようと、小さなルイザちゃんもプールに入ってきたのです。
ママのお産を応援するように、後ろからほほを寄せ、お腹に手を当てて、一緒に痛みを乗り切ります。
いよいよ陣痛はマックスに。
そして、深い呼吸とともに、アラナさんがいきんだ時、小さな赤ちゃんが水中に出てきたのです。
すぐに抱き上げ、赤ちゃんは小さな産声をあげました。
弟の誕生を目の当たりにして、感動で言葉を失う、ルイザちゃん。
パパも、赤ちゃんとママを抱きしめます。
生まれたままの姿で、しっかりとママの胸に抱かれた赤ちゃん。
ママは応援してくれたルイザちゃんにもお礼を言います。
自然分娩では、母子が自力で適応していくために、ゆっくりと時間をかけて処置を行います。
胎盤には赤ちゃんに有効な栄養素が多く含まれているため、すぐにへその緒を切らず、しばらくしてから外します。
赤ちゃんを産湯で洗った後、胎盤とつながった姿で、ママの胸のうえでカンガルーケア。
おっぱいも上手に飲めそうです。
いよいよ、ルイザちゃんも赤ちゃんを抱っこ。
陣痛から、出産の瞬間、産後の処置まで見守った、大切な弟。
赤ちゃんが来ている産着は、ルイザちゃんが選んだものです。
ルイザちゃん、とびきり嬉しそうな笑顔ですね。
上の子が立ち合い出産をすると、下の子の存在を受け入れやすくなるともいわれています。
また、上の子自身も、「自分が生まれたときも、ママは同じように一生懸命出産してくれたんだ」という自信にもつながるようです。
自宅での水中出産は、まだ日本で実施する人は少ないですが、このような記録写真を公開してくれると、参考になりますね。
https://www.facebook.com/MichelePampanin/photos/
Photo by Michele Pampanin