いじめ問題はいつの時代もついて回り、なくなることはありません。
うちの学校はいじめがありません、と言っていても、教師や親の見えないところでいじめが発生している可能性もあるのです。
そこで紹介したいのがスウェーデンで実際に取り組んでいるいじめをなくす方法です。
・それぞれの立場でできることをする
スウェーデンではいじめをなくすためには子供と親と教師が、各々いじめに対しどう向き合っていくか考えることが大切としています。
NGOのFriendsという団体が行っている方法ですが、まず子供ができることはいじめを解決することではなく大人がいじめを解決するために手助けすることだと言います。
いじめを解決しなければならないのは子供の責任ではなく大人の責任とし、子供たちには、クラスメイトだからこそ気づくことができる傷ついている友だちを知るための、大人の手助けを求めるのです。
その方法として様子がおかしいクラスメイトを心配する、グループの雰囲気をいい空気にする、悪口に対してダメと言う、間違っていると思ったことに対して行動を起こすことが挙げられています。
・大人にできること
親と教師は大人ですから、いじめや嫌がらせを無くすために責任を持とうと言います。
そのためには他人の悪口を言わない、誰かのせいにしないといった、子供の手本となることが大切です。
さらに親は、学校や友達のことを子供とよく話し、学校のことや友達の親のことなどをないがしろにするような発言は控えるよう言います。
さらに学校と連携し、子供を守ること、学校のいじめ対策を知ることが親には大切だと言います。
一方で教員側は子供たちの今の状況を知り、学校全体で共有することが大切だそうです。
まず学校の価値観を教師と親が共有すること、いじめに対しては子供を巻き込んで解決すること、いじめへの対応法を親と子供が共有すること、さらにいじめ対応として、誰が何をできるのか、責任を負えるのかなどシステム化することでいじめ撲滅に向けてのステップをはじめて踏めるのです。
Photo by Michael Bentley