たまに、幼稚園の制服を着た子供が、大泣きしながらママに手を引かれている光景を見かけますが、これは幼稚園に通いだした子供にはよくあることです。
親からすれば、幼稚園に通わせるのは当たり前のことだし、自分では教えることができない集団生活や友達との関わり合いなどを学べる幼稚園に通うのは、子供の成長には欠かせないことです。
ですが子供からすると、ある日突然、まったく知らない場所に行って知らない人に囲まれる生活が始まるのです。
適応力があったり、人懐っこい性格の子供だったら問題ないかもしれませんが、内気で人見知りが激しい子供からすると、そこは不安で居心地の悪い空間でしかありません。
幼稚園は楽しいよ、友達がたくさんいるよ、と言い聞かせても、自分を守ってくれるママがいる家にいたいと思うのは当然とも言えます。
ですが、幼稚園は登園時間やバスのお迎え時間が決まっているので、子供がぐずるとイライラしてしまうこともあるでしょう。
大人は時間を守るのが当たり前と思うので、ぐずっていたら引っ張ってでも連れて行こうとするのもしょうがないことです。
しかし、子供のぐずりは甘えであると同時に、行きたくないという意思表示なのです。
子供は行きたくない理由を説明することができないので、ただただぐずるしかないのです。「早くしなさい」と怒鳴っても余計に追い詰めてしまいます。
こういう時は、ママは焦らないで子供の話を聞いてあげて、その上で幼稚園に行く必要性や時間を守ることの大切さを教えてあげましょう。
と言っても時間もあることなので、ぐずることを想定して早めに準備し、落ち着いて叱るようにしてください。
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