沐浴が終わる頃からずっと子供と一緒にお風呂に入っている、というママも多いのではないでしょうか。
お風呂タイムはママと子供の大切なスキンシップの時間であり、休日などはパパが子供と一緒にお風呂に入ってくれるという家庭も多く、親子の絆を深めてくれる大切な時間ですね。スキンシップ以外にも、その日の出来事を話しあったり、子供から親に本音を言える貴重な場になるでしょう。
しかし、このように親と子供が一緒にお風呂に入るのは、日本ならではの習慣なのだそうです。アメリカなどの欧米国では、そもそも湯船に浸かる風習もないので、家族一人ひとりがシャワーを浴びるのが一般的で、親の裸を見たことがないという子供も多いそうです。
これにはちょっと驚きですね。
ただ日本でも、いくら親子供の大切な時間とはいえ、一体いつまで子供と一緒にお風呂に入るものなのか気になりますね。
特に男の子とママ、女の子とパパが、異性親といつくらいまでお風呂に入っていいものでしょうか。
ある年齢になれば子供も親を異性として意識し始めるので、そのくらいを目安として卒業するのが良いでしょう。
親を異性として意識し始める年齢は、個人差も大きく、性別によってもかなり違うと思いますが、だいたいの目安として、小学3年生前後で、半数の子が親と入りたがらなくなるようです。
はっきり意思表示がなくても、お風呂に誘っても「あとで」などと言ってなかなか来ない、「今日は入らない」「一人で入る」と言うなど、一緒の入浴を渋っているような様子が続いたら、それが異性親への抵抗を感じ始めたサインかもしれません。それ以上誘うことはせず、さらりと引きましょう。ここで無理に誘ったために、異性親との入浴をやめるきっかけを失ってしまうパターンもあります。
親からすれば、少しさみしくもありますが、大切な第一歩なので、成長だと思って喜びましょう。女の子の方が発達も早く、その辺りに敏感ですから、早い子だと小学生になったくらいでパパとはお風呂に入りたくないと言い出すかも知れませんね。
一般的に中学生になっても親とお風呂に入りたいという子供はほとんどいなくなりますが、まれに、それを楽しみにしている子供もいます。最近はそういう子が増えている傾向があります。その場合、一人で入らないのか意思確認をした上で、それでも親との入浴を望むなら、受け入れてあげるのも一つかもしれません。お風呂は、普段より親密に、今日の出来事や悩みなどを話せる場ですから、思春期の子供にとってその時間が心のよりどころになっているのかもしれません。
ただ研究によると、男の子の場合のみ、思春期以降もママと入浴している息子は男性らしさが半減するとも言われているので、注意が必要ですね。
ちなみに銭湯などでは、異性の入浴は8~10歳程度までと制限されています。それぞれの施設によって年齢は異なりますが、それまでに、一人でも入浴できるよう、シャンプーや体を洗う、拭くなどの練習はしておいた方がよいでしょう。
子供と一緒のお風呂タイムはそんなに長くは続きませんから、ゆっくりと楽しみたいものですね。
Photo by Kelly Sue DeConnick