よく4月生まれの子と3月生まれの子が比べられ、3月生まれはかわいそうなどという人もいますが、なぜでしょうか。
1学年の区切りは4月2日生まれから翌年の4月1日生まれまでとなっていますので、幼稚園や保育園でもこの誕生日の範囲で学年編成が組まれます。
4月1日生まれが前の学年にならないのは、教育基本法で新年度は4月1日からで子どもが満6歳に達した日の翌日以降に就学させると定められており、満6歳になるのが4月1日生まれは1日早いということに由来します。
そして誰もが誕生日を迎えれば年を取るのですが、誕生日が違えば発達の度合いも違って当たり前です。
たとえば1歳までの赤ちゃんで比べてみると、生まれて間もない赤ちゃんは首も据わらず、おしゃべりはもちろんすることはできません。
ですが1歳近くになると自分で立つこともできれば離乳食もずいぶん進み、早い子なら言葉をいくつかしゃべります。
同じように、1歳になったばかりの子と2歳になろうとしている子、2歳になったばかりの子と3歳になろうとする子では成長の度合いに違いが出てくるのです。
幼稚園に入っても同じことで、3歳になったばかりの子と4歳になろうとする子が同じクラス内にいると、おむつが外れていたり外れていなかったり、一人で着替えができたりできなかったりと、差が生まれてしまうのです。
しかしこの差は小学校に入ってからは徐々にその差も埋まり、低学年のうちに差はなくなるとの統計も発表されています。
親がどの程度自分でやらせるかということでも子ども成長の度合いは変わりますが、あまり気にせず、子どもは子どものペースで成長していると他の子どもと比べずに見てあげることが大切なのではないでしょうか。
Photo by Jacob Davies