保育園や幼稚園に入るとたくさんの同じ年頃の子どもたちと一緒に遊んだり、食事をしたり生活を共にするようになります。
そんな保育園、幼稚園の中では他の子どもと競争する場面もいくつかあるのですが、もっとも代表的なのは運動会でしょう。
運動会の時期は春または秋に集中していますが、かけっこや玉入れ、綱引きなどの競技に子どもたちは夢中になり、親御さんや先生の応援の元頑張ります。
ここ数年はみんなで仲良く手をつないで一緒にゴールするということで競争しない方針の保育園や幼稚園も増えていますが、競争することは決して悪いことではありません。
今以上に頑張ろうという気持ちの芽生えや、悔しいという気持ち、嬉しいという気持ち、頑張りが認められたという気持ち、様々な気持ちから成長することができます。
幼稚園によっては春、秋、冬と1年のうち3回運動会を開催するようなところもありますから、より子どもたちの成長を見ることができるでしょう。
ほかに競争するような場面はないのかというと、子どもたちは細かな面でいつも競争をしています。
たとえば外遊びをするときは誰が1番早く山の頂上にたどり着けるか、室内で遊ぶときは誰が最初にお片づけを終えられるか、鉄棒で逆上がりができるようになるのは誰かなど、様々な競争が隠れているのです。
また言葉に出なくても、ブロックで作ったものやクレヨンで描いたものが、他の子どもより自分のほうがいいと思ったり、上手だと褒められるとそれだけで子どもには自信となります。
こうしたほかの子どもたちの競争の中で得られる子どもの成長を、見守ってあげてはいかがでしょうか。
Photo by Mark Evans