・先にご褒美を求める子供に何も言わない親
クリニック勤務の医師の体験談です。
このI医師のクリニックでは、診察や治療を頑張ったご褒美にシールをあげています。
しかし、親も子供も、病院に行けばシールがもらえるもの、と思い込んでいるようで、仕度に手間取っている親より先に診察室に入ってきた子供の第一声が、「シールは?」でした。
ないよ、と他のスタッフが答え、親が入ってくると、また子供が「シールは?」と。
ここは病院だからご褒美やシールはない、ということを答えたのですが、親は黙っているばかり。
病院は病気を治すためのところであり、ご褒美をもらう場所ではない、ということをきっぱりと言ったほうがいいのか迷いました。
結局5回ほどこのやり取りがあり、検査結果、感染症の疾患だったため、診察室内で会計、裏口から帰ってもらうことにしました。
そこでスタッフが、仕度が終わったら出口に案内する、といっているのに、したくはそっちのけで携帯電話をいじる始末。
他の患者さんが待っているのに、一つしかない診察室で携帯電話をいじる親に、邪魔だと言ってやりたくなりました。
・待合室での態度
病院が込み合っているお昼前、診察にやってきた一組の親子がやってきました。
11時を少し回ったところで、受付を済ませたその親子、何を思ったのか、突然お弁当を広げ、子供に食事を取らせ始めたのです。
もちろん水分摂取ではありませんし、菓子パンやお菓子などの軽い食事ではなく、がっつりとした食事です。
さらに食事を終えた後、遊ぶスペースで遊び始めた子供。
診察が終わっても同じおもちゃで遊び始め、気に入ってしまい、そのまま持って帰ってしまった、ということが全ての診察が終わってから判明しました。
後に理由を正すと、子供が気に入ってしまって、話さなかったから、だそうです。
一応消毒は毎日していますが、気に入ったからといって、サンプルとして出ているおもちゃ屋のおもちゃ、立ち読みサンプル用の本屋の絵本なども全て持って帰っていいのか、という常識を疑いました。
しかも病院ですし、使うのは病気の子供ばかりですから、はっきりいいって空気中にもおもちゃにも病原菌が付着しているわけです。
消毒も毎回毎回丁寧に行えるわけではありません。
衛生面でも、常識的にも欠ける親子でした。
・診察の順番を変えろと要求する親
診察を先にしろといってくる親がいます。
もちろん来た順ですし、重篤な感染症の疑いでもない限り最優先することはありません。
その子供も特に変わった様子はなく、最優先するような症状でもありません。
理由を聞くと、これから出かけるから。
あきれて物も言えませんでした。
皆さん順番を待っているんです、というと、二度とこないと逆ギレされました。
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