成長著しい時期に突然起きる体の痛みを成長痛といいます。
主に小学校高学年~中学校にかけての域に見られることが多いですが、小学校に就学する前の幼児期にもみられることがあります。
・成長痛の特徴
成長が激しい時期に、手や足の関節部位に起きるのが成長痛ですが、それだけでは他の病気と間違ってしまうこともあります。
成長痛には成長痛独特の特徴があります。
まず痛みは、一日中同じような痛みが続くわけではなく、成長ホルモンの分泌が始まる夕方から朝方にかけて傷みがひどくなります。
傷みが多く発生するのはひざの周りや足のかかとの部分、股関節や脚の付け根、足の甲などに痛みを感じることが多いです。
特に小学校就学前の子供が多く訴えるのはひざです。
夜に膝を痛がったら成長痛のことがあります。
・傷みの特徴
成長痛は骨の成長と筋肉の成長、皮膚の成長のバランスが整わないために起こると考えられていますが、まだはっきりとした原因は解明されていません。
痛みはずーっと続いているわけではなく、継続時間は長くて30分程度です。
5分間隔で波が来るタイプの痛み方を感じる場合もありますが、このような場合も1時間程度で痛みは収まってくることが多いです。
また、痛みがない時はうそのようにケロッとしていることが多いため、うそをついているようにとられてしまうこともあります。
成長痛はストレスや疲労、自律神経の乱れからよりひどく感じることが多いのです。
激しく痛みを訴えて泣き叫んだかと思えば、痛みが治まれば泣き叫んだのがうそのように遊びだすため、なかなかとらえどころのない成長痛。
しかし、心因性のことも多く、神経質であったり甘えん坊、ストレスを多く抱えている子が痛みを感じやすいという特徴があります。
また、夕方から朝にかけて、ひざを中心に痛みを感じることが多いです。
このような痛みを訴えだしたら成長痛と考え、大げさに騒がず成長のあかしと大らかにとらえてください。
Photo by David Penny