国立感染症研究所によると、インフルエンザの患者数が、2017年の第02週 (1月9日~15日)は、第01週(1月2日~8日)に比べて、たった1週間で約1.5倍に急増しています。
●全国で警報
この冬の患者数の累計は、約400万人に達する見込みだそうです。
警報レベルが高い地域が公開されています。
<インフルエンザ流行レベルマップ>
2017/1/18 現在
Source:
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html
愛知、岐阜、千葉、埼玉、福井が特に増えていますが、どの都道府県も注意報または警報の対象になっていて、全国的にインフルエンザの患者数が急増していることがうかがえます。
●今後も増えて、1月下旬~2月上旬にピークに
国立感染症研究所によると、インフルエンザ患者数は今後も増え続け、1月下旬~2月上旬あたりにピークになるとされています。
今かかっていないからといって、油断はできません。
●0歳~ 子どもの感染も目立つ
子どもの年齢別にみると、5~9歳が最多となっていますが、0歳~14歳まで、ほぼまんべんなく患者が出ています。
1週間あたりの患者の推定数は99万人と見込まれていますが、そのうち0歳~14歳の子どもは28万人と多くを占めています。
0~4歳…約9万人
5~9歳…約10万人
10~14歳…約9万人
●急な高熱、体の痛みも…インフルエンザA型が最多
最も多いのがAH3亜型で、通称、香港A型と呼ばれています。
急に38度以上の高熱が出て、体の節々が痛み、寒気、頭痛、倦怠感、くしゃみ鼻水などが特徴です。
発熱後に、すぐに熱が下がって、また再発熱するパターンもあり、熱が引いたからと言って油断して出かけると、ほかの人に感染を広げてしまう可能性もあります。
一般的に、予防接種をしていてから、1~2週間かけて抗体が作られ始め、予防接種をして1ヶ月後に抗体の効果がピークに、その後、3ヶ月後ぐらいから徐々に低くなっていくといわれています。
また、インフルエンザの潜伏期間が1週間ほどあるといわれています。
そのため早めに予防接種をした方が効果的とされています。
さらに、マスクの着用や、部屋の加湿、人ごみを避ける、うがいや手洗いの徹底をして、感染予防を徹底しましょう。
Source:
国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html