春になると花粉症に悩まされる人が増えますが、実は1月の咳や鼻水などの症状も風邪ではなく花粉症であるケースがあります。
1月の花粉症は暖かくなってから引き起こされる花粉症とは種類が異なり、原因はハンノキと呼ばれるカバノキ科の樹木の花粉だと考えられています。
よく耳にするスギやヒノキは2月や3月になってから花粉が飛散するのが一般的ですが、地域によっては1月から花粉が飛散することもあるため、併せて対策を行うことが必要です。
●1~2月の花粉症の症状の特徴は?
1月に引き起こされることがあるハンノキによる花粉症の症状は、一般的に知られている花粉症のような目のかゆみや鼻水、くしゃみよりも口腔アレルギーに注意することが大切だと言われています。
口腔アレルギーはOASとも呼ばれていて、果物や野菜、ナッツ類を食べると口の中や喉、唇などに刺激を感じたりかゆみを引き起こす症状を持っています。
気管支喘息を起こしたり、アナキラフィシーショックに繋がることもあるため、十分に注意して治療や対策を行わなければいけません。
●花粉症の治療法とはどのようなものか
花粉症は日常生活の中での予防対策を行うことも重要ですが、具体的な治療法を考えることも大切です。
多くの場合は抗ヒスタミン薬を服用してアレルギー症状を抑える治療を行いますが、抗ヒスタミン薬だけでなく、ステロイド系の点鼻薬を使用する場合もあります。
最近は花粉の飛散が始まる2週間程度前から薬を服用したり、花粉を少量ずつ注射してアレルギーそのものを減らしていく治療法が注目されています。
Photo by Donnie Ray Jones