夏風邪の一つ、ヘルパンギーナも梅雨時くらいから流行り始めるので、注意が必要です。
症状と特徴を知っておくことで、未然に予防でき治療もスムーズにできます。
●ヘルパンギーナの症状と特徴
ヘルパンギーナは、同じく夏風邪の手足口病と症状がとても似ていて、感染経路も似ているために区別が難しいです。
ヘルパンギーナの症状としては、39~40度の高熱が出ること、それと同時に上あごの粘膜やのどの奥に水泡ができることが挙げられます。
口の中に水泡ができて痛みもあるので、ツバを飲み込むのが難しくなり、よだれが多くなり、吐き気をもよおしたりもします。
ヘルパンギーナは、比較的、乳幼児に良く見られる病気です。
初期症状として、まずのどに水泡ができます。
手足口病の場合には、この後、さらに手のひらや足の裏などにも発疹が出てきますが、ヘルパンギーナはのどだけです。
また、手足口病の場合、37~38度の発熱が良く見られますが、ヘルパンギーナの場合には、39~40度という高熱が突然出ることが特徴です。
ヘルパンギーナも手足口病も、どちららも流行る時期が同じで、症状も水泡や発熱などの似た特徴があるために、小児科で受診しても、判断に困るケースが多いようです。
ヘルパンギーナも手足口病と同様に、治療薬がないので、自然に治癒するのを待つしかありません。
のどの痛みがあるので、たいていの子どもは食べることが困難になります。
そうめんやうどん、ゼリーなど、のどへの負担が少ないものを食べさせるようにして、水分補給も忘れないようにしましょう。
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